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八条学園騒動記

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第五百八十二話 変更された朝食その十

「絶対にな」
「それはそうだな」
 フックもそれはと返した。
「それ位あの家だとな」
「普通だね」
「連合屈指の企業グループを経営しているとな」
「もうね」
 それこそというのだ。
「それ位の力はね」
「あるな」
「もう普通にね」
 それこそというのだ。
「あるだろうね」
「そうだな」
「しかしルーを一から調合したら」
 ベンは自分達が今食べているカレーの話をした。
「また別格の美味しさだね」
「そうよね、普通のルーのカレーも美味しいけれど」
 レミはベンに応えた。
「市販のね」
「あれは言うなら量産型だね」
「実際にそうだしね」
「うん、大量生産の」
「それがね」
「これはカスタムされた」
「特別の美味しさよ」
 それだというのだ。
「本当に」
「だから別格だね」
「同じ型でも」
「ロボットだね」
「アニメとかのね」
 つまり創作の世界でというのだ。
「それでもじゃない」
「専用機と量産型は違うね」
「同じ種類のロボットでもね」
「専用機は普通に性能高いよ」
「アニメとかのお約束の設定だし」
「性能は三倍違うとかあって」
「色もね」
 それもというのだ。
「違うのよね」
「専用色だな」
「赤とか」
 レミは真っ先のこの色を出した。
「そうしたね」
「そうそう、そしてそれは」
「もう段違い」
「そうなんだよね」
「それがね」
「カレーにも出るね」
「市販とね」
 ルーがというのだ。
「最初から作るのだと」
「本当に違うね」
「市販のルーを使うと」 
 レミはさらに言った。
「簡単に出来て」
「美味しいね」
「ええ、まあ下手な人だと」
 そうした人が作ると、というのだ。
「ルーが充分に溶けてなくて」
「そうしたミスもあるね」
「そう、けれどね」
 それでもというのだ。
「まあ普通に作るとね」
「普通の味になるね」
「それが市販のカレーのいいところよ」
「そうだね、ただ」
「そう、量産型でね」
「普通に美味しい」
「そうなのよ」
 美味しいことは事実だがというのだ、美味というものについても色々と種類そしてレベルが存在しているのだ。 
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