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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百二十一話 食戟の世界その二

「あいつよりもだ」
「飛電の社長さんか」
「信じるならあいつだ」
 こう二人で話しつつ今はパエリアを食べていた、そうしつつ楽しんでいるとだった。
 ここでだ、店に後藤が来て二人に言ってきた。
「やはりここにいたか」
「まさかと思うけれど」
「そのまさかだ」
 後藤は伊達に応えて述べた。
「客だ」
「他の世界からのですか」
「客が来た、会うな」
「はい、お願いします」
 是非にとだ、火野は後藤に答えた。
「すぐに鴻上会長のところに行きます」
「ああ、それはいいよ」
 今度は伊達が出て来て言ってきた。
「俺達の方で来たから」
「伊達さんも来たんですか」
「面白いお客さんが来たんだよ」
 伊達は気さくな声で火野に話した。
「会長さんのところでも面白かったけれどな」
「それでもですか」
「ああ、クスクシエの方が面白いって思ってな」
「だからですか」
「ここにそのお客さん連れて来て皆で来たんだよ」
 このクスクシエにというのだ。
「今回はな」
「そうですか」
「会長も来られている」
 後藤は火野にこのことも話した。
「ここにな」
「全員で来たか」
「そうだ」
 後藤は今度はアンクに答えた。
「なら話が尚更速いな」
「そうだな、ではここに連れて来い」
 アンクは鋭い目になって後藤に言葉を返した。
「会ってやる」
「ははは、焦ることはない」
 鴻上が来ていつもの余裕のある態度で言ってきた。
「もう彼等は来ている」
「彼等か」
「そう、彼等だよ」
 こうアンクに返すのだった。
「この度は」
「一体どんな連中だ」
 アンクは鋭い目のまま鴻上に問うた。
「そいつ等は」
「さあ、入り給え」
「わかりました」
「じゃあ失礼します」
 ここで来たのは蜂蜜色の収まりのやや悪い短い髪の毛に均整の取れた身体つきに青の瞳で柔和な笑みを浮かべた好青年風の若者と長い青髪を後ろで編んでいるおどおどした感じの優し気な顔立ちのオパールの目の少女だった。二人共上は鮮やかなブルーのブレザーと赤のネクタイと白のブラウスであり下は若者は黄土色のチェックのズボン、少女は短いスカートという恰好だ。
 その二人が来ると里中が出て来て言ってきた。
「一色彗さんと田所恵さんです」
「そのお二人がですね」
 カウンターから泉が言ってきた。
「他の世界から来た方々ですね」
「はい、そうです」 
 里中は泉に答えた。
「左様です」
「そうですか」
「いや、まさかです」
 紹介を受けた者の一人である一色が屈託はないが礼儀正しい態度で言ってきた。
「こんなに早くライダーの人達にお会い出来るなんて」
「思わなかったですね」
 恵は一色に顔を向けて言った。
「そうですね」
「うん、まあ彼は途中でいなくなったけれどね」
「全く、何処に行ったんでしょうか」
「ははは、幸平君のことだからね」
 一色は今も明るく言った。 
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