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ドリトル先生と琵琶湖の鯰

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第八幕その十二

「僕にはわからない部分が多いけれどね」
「凄過ぎるよね」
「普通あそこまで戦えないわよ」
「自ら敵に体当たりして倒すとか」
「命を完全に捨ててまで戦うなんて」
「戦争は確かに人が死ぬものだけれど」
 それでもというのです。
「最初から死なば諸共で戦うなんてね」
「ないよね」
「イギリスにも他の国にも」
「そこまでの気持ちで戦うなんて」
「他にはないことよ」
「そんなことがどうして出来たか、戦えたのか」
 先生は真剣なお顔で言いました。
「そのことも知りたいしね」
「沢山の人が特攻隊で命を落としたのよね」
「日本を護る為に」
「そうだよね」
「その人達は今は靖国神社にいるけれど」
 東京のこの大社にです。
「どうして出来たのか知りたいよ」
「そのこともあってだね」
「鹿児島に行きたい」
「そうなのね」
「そうした意味で広島にも行きたいね」 
 こちらにもというのです。
「江田島にね」
「ああ、海軍兵学校のあった」
「あそこにもなんだ」
「先生行きたいんだ」
「一度ね」 
 学問の為にというのです。
「そう考えているよ」
「先生の学びたいことは多いけれど」
「軍事のこともだね」
「歴史のことは言うまでもなくて」
「そう考えているんだね」
「そうだよ、それと明日はまた琵琶湖に行くけれど」
 その時にというのです。
「若しかしてね」
「河童さんだね」
「河童さんに会えるかも知れないんだね」
「ひょっとしたら」
「そんな気がするよ」
 先生としてはというのです。
「だからその時はね」
「うん、楽しくだね」
「河童さんとも仲良くね」
「お話するんだね」
「そうしようね、水の妖精と考えたらいいよ」
 河童はというのです。
「イギリスで言うね」
「そう思うと楽しいね」
「何といっても」
「それじゃあね」
「河童さんと会えることも期待していよう」
「そうしていようね」
 先生は笑顔で言ってでした、そのうえで。
 皆で晩ご飯にお酒を楽しんでそうして明日もと思うのでした。 
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