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八条学園騒動記

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第五百七十九話 バラエティ番組その九

「千年以上な」
「おかしなことも千年続いたら?」 
 マルコはここでこんなことを言った。
「普通?」
「そうなるか」
「おかしな人が多数派だとおかしくならないし」
「逆にまともな人がおかしいってね」
 ナンはマルコに話した。
「逆にね」
「なるかもね」
「そういうことかしらね」
「日本と韓国ってね」
 その関係はというのだ。
「そうだよね」
「おかしな関係もずっとだと」
「おかしくない?」
「韓国人への日本の感情も」
「そうなるかしら
「実際に誰もな」
 韓国ではとだ、洪童は話した。
「おかしいとはな」
「言わないのね」
「韓国の中だとな」
「もうそれこそね」
「おかしい奴が多数派になっていてか」
「おかしくなっていないってことでしょ」 
 逆説がそのまま実現されているというのだ。
「本当にね」
「そうかもな」
「こと韓国では」
「韓国だけでもな」
「韓国の中ではそうってことね」
「ああ、おかしいことになっていない」
 そうだというのだ。
「日本のことばかりの人が多くてな」
「それで日本のことばかり言っても」
「別にだ」
 このこともというのだ。
「おかしいことになっていない」
「それでも勧告を出たら」
「もうな」 
 それこそというのだ。
「おかしい」
「それでそのことに洪童もわかったのね」
「日本に来てな、特にこの学園にいるとな」
 八条学園にというのだ。
「よくわかるな」
「この学園世界中から人が来るからね」
 それでとだ、マルコは話した。
「連合で来ていない国ないよね」
「学生も先生もだったな」
「他に働いている人もね」
 博物館でも動物園でもだ。
「そうだよ」
「マウリアの人もいるしな」
「サハラからも来ているしね」
「いないのはエウロパの連中だけか」
「あいつ等とは国交がないからね」
 マルコはエウロパについては実にあっさりとした口調で答えた。
「だからね」
「国交はないな」
「うん、だからいないよ」
「まあいてもな」
「あいつ等は屑しかいないから」
「一緒にいても喧嘩するだけだな」
「そうなるしかないよ」
 こう洪童に話した。
「あいつ等とは」
「本当にそうだな」
「だからあいつ等は置いておいて」
 エウロパの者達のことはというのだ。
「それで言うけれど」
「ああ、この学園は連合中から人が集まってな」
「それでマウリアやサハラからも来るから」
「銀河系のことがわかるからな」
「だからだね」
「俺もわかったんだよ」
 それこそというのだ。
「そんな日本ばかり言うとかな」
「何でもないってことに」
「そのことが確信出来た」
「それまでは出来なかったんだ」
「おかしいとは思っていたが」
 それでもというのだ。
「確信出来たことはな」
「日本に来てこの学校に入って」
「それからだ、本当に韓国にいるとな」
「エウロパよりも日本で」
「何かあると日本について言うからな」
 このことは二十世紀後半からのことである。
「韓国で何かあるとな」
「それでなんだ」
「ああ、韓国のことを言ってな」
 そうしてというのだ。
「日本では同じことでどうか」
「韓国と日本を比較するんだ」
「災害が起こってもその対策がな」
「日本ではどうかってなって」
「日本でいいとな」
 その災害対策がというのだ。 
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