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八条学園騒動記

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第五百七十九話 バラエティ番組その八

「いいと思うわ」
「そうか」
「かなりね」
「まあ過去はな」
「あんたにとっては」
「どうでもいいんだよ」
「大事なのは未来ね」
 洪童に問い返した。
「そっちね」
「やっぱりな、だから日本酒だってな」
 今飲んでいるこの酒もというのだ。
「こうして普通に飲んでいるんだよ」
「マッコリがどうとか言わないで」
「マッコリも美味くてな」
 そうしてというのだ。
「それでだよ」
「日本酒も美味しいのね」
「それでいいだろ」
「起源についても」
「そんなに日本酒がいいならな」
 それならというのだ。
「もう自分の国で造ったらいいだろ」
「メキシコでも造ってるよ」
 日本酒はとだ、マルコはすぐに答えた。尚日本酒は連合では米から造ることからライスワインと呼ばれる。
「そうしてるよ」
「実は韓国でもだよ」
「日本酒造ってるんだ」
「マッコリが起源とか言ってな」
 そのうえでというのだ。
「造ってな」
「飲んでるんだ」
「それで美味いけれどな」
「美味かったら」
 それでとだ、マルコは返した。
「もうね」
「それでいいな」
「そうじゃない?」
「そうだよな」
「洪童もそう思うよね」
「ああ、ワインだって造ってるしな」
 韓国ではだ。
「ウイスキーだってビールだってな」
「それで日本酒もだね」
「色々な酒造ってな」
「売ってね」
「飲んでるさ」
 実際にというのだ。
「楽しんでな」
「それじゃあね」
「もうそれでいいな」
「そうだよね」
「けれど酒でもな」
「日本がどうとかいうお国柄なんだ」
「日本のものよりまずいか美味かって話にもなるぜ」
 酒のそれにというのだ。
「ある意味凄いだろ」
「凄いね、実際に」
 マルコも否定しなかった。
「普通じゃない意味でね」
「本当に普通じゃないな」
「そうだね」
「というか同じ連合の国でしょ」 
 ナンはこの事実を指摘した。
「だったらね」
「敵愾心持ってもな」
「揉めてる時以外でそうなってるなんて」
 それこそというのだ。
「ないわよ」
「日韓関係以外にはな」
「連合の中ではね」
「それがな」
「韓国は違うのね」
「ああ、おかしな状態が続いてるな」
 こうも言うのだった。 
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