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ドリトル先生と琵琶湖の鯰

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第三幕その六

「湖には行くよ」
「そうするんだね」
「そしてだよね」
「僕達も一緒で」
「それでだね」
「琵琶湖を観ていくんだね」
「隅から隅までね、その生きもの達もね」
 彼等もというのです。
「そうしようね」
「わかったよ」
「それじゃあね」
「その時も一緒だね」
「一緒にやっていこう」
「そういうことでね」
 こう話してでした、そのうえでなのでした。
 皆は一緒に近江神宮の中を歩き回ってそうしてでした。
 その日の夜でした、先生は牛肉の網焼きを食べましたが一緒に食べている皆に対して笑顔でこう言ったのでした。
「これがだよ」
「井伊直弼さんが食べたものだね」
「牛肉の網焼きだね」
「味噌漬けの牛肉の」
「うん、思っていた以上の味だよ」
 まさにというのです。
「これは」
「確かにね」
「この味はかなりのものだよ」
「お肉の質もいいし」
「それにお味噌がよく滲み込んでいてね」
「凄く美味しいよ」
「これは病みつきになるね」
 こう言ってでした、先生は。
 日本酒も飲んでそうして言いました。
「お酒にも合うしね」
「お味噌だからね」
「日本酒が合うね」
「本当にね」
「凄くいいね」
「うん、お酒が進むよ」
 こう言いながらさらに飲みます、そしてです。
 先生は皆にです、こうも言いました。
「滋賀県にいる間ステーキもすき焼きも焼き肉もだよ」
「全部楽しむんだね」
「近江牛のそれを」
「そうするんだね」
「そうしようね、それとね」
 先生はさらにお話しました。
「これが井伊直弼さんが食べたものだよ」
「あの悪名高いね」
「あの人が食べたいって言ってお手紙書いたものだね」
「そうなんだね」
「そうだよ、それで明日は彦根に行って」
 そうしてというのです。
「井伊直弼さんのお城に行こうね」
「そうするんだね」
「琵琶湖の水質調査と生物採集の傍ら」
「史跡研修もする」
「そちらもするんだね」
「そうしようね、僕は色々な学問が好きだから」 
 それ故にというのです。
「歴史学も学んでいるからね」
「今日も大津宮跡に行ったし」
「正直ここがなんだ、って位の場所だったけれど」
「むしろ近江神宮の方が凄かったけれど」
「それでもだね」
「ちゃんと見たし」
「それならだね」
「次はだよ」
 まさにというのです。
「彦根城だよ」
「そうだね」
「それじゃあね」
「明日は彦根城だね」
「あのお城に行くんだね」
「そうしようね」  
 こうお話しながらです、先生は宿泊先のホテルで動物の皆と一緒に牛肉の網焼きを食べてそうしてお酒も楽しみました。
 その次の日も水質調査と生物研究と採集を行ってです。
 彦根城にも行きました、皆は彦根城に行くとすぐに言いました。 
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