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八条学園騒動記

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第五百七十八話 文化祭前夜その十三

「観ていて腹立つでしょ」
「ふざけたドラマもあるよね」
 マルコはナンに応えて言った。
「実際」
「そうよね」
「そういうの観たらね」
「ドラマも腹立つわね」
「しっかりとね」
「俺はまだドラマはいいんだよ」
 こちらはというのだ。
「例え面白くなくてもな」
「まだなのね」
「いいんだ」
「ああ、観られるんんだよ」
「けれどバラエティは駄目って」
「どうしてかな」
「そっちは面白くないとな」 
 バラエティ番組というものはというのだ。
「芸人とか腹立つだろ」
「面白くない脚本や素人演技にも腹立つでしょ」
 ナンは首を傾げさせつつ言った。
「それこそ」
「いや、そういうのよりな」
「面白くない芸人さんはなの」
「どうしてもな」 
 それはというのだ。
「我慢出来ないんだよ」
「そうなのね」
「俺としてはな」
「そこはあんたの考えなのね」
「ああ、しかしな」
「しかし?」
「バラエティ番組自体あまり観ないな」
 洪童はこうも言った。
「降らないってイメージあるしな」
「それは偏見でしょ」
「どう見てもね」
 二人で言う。
「面白いバラエティ番組だってあるよ」
「ちゃんとね」
「しっかりした人出してしっかりとして作るとね」
「面白いでしょ」
「そうだね」
「そうか?何か適当な奴出して適当に放送してな」
 そしてというのだ。
「やっているイメージあるけれどな」
「だから偏見でしょ」
「そんな番組ばかりじゃないよ」
「だといいけれどな」
 洪はどうかという顔でさらに言う、そうしてまた飲むが酒はさらに回ってきてその中でさらに言うのだった。


文化祭前夜   完


                2020・7・2 
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