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八条学園騒動記

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第五百七十八話 文化祭前夜その十二

「あったよ」
「それでだね」
「だからか」
「うん、洪童の原風景になっているんだよ」
「韓国人の原風景でもないか」
「少なくともそこにいる人達にとってはそうだったと思うよ」
 韓国人全体でなくてもというのだ。
「あと時代劇のそれはもう韓国人は大体観てるよね」
「韓国は本当にドラマ多いからな」 
 テレビでもインターネットでもしょっちゅう放送されている、連合では韓国イコールドラマというイメージがある程だ。
「だからな」
「イメージするんだね」
「他の国の二割は多いらしいな」
 韓国のドラマの放送件数はだ。
「大体な」
「二割だね」
「そこに特撮もあってな」
「あとアニメだね」
「だからだな」
「ドラマも連想するんだね」
「どうしてもな」
 洪童は自分から述べた。
「そういうことだな」
「というか二割って何処と比較してなの?」
 ナンはモンゴルの干し肉であるボルツの切れ端を食べつつ洪童に尋ねた、そこがどうしてもわからなかったからだ。
「一体」
「ああ、連合各国の平均だよ」
「それと比べてなの」
「二割はな」
 これ位はというのだ。
「あってな」
「それでなのね」
「それ位あってな」
 それでというのだ。
「実際テレビ点けるとドラマだな」
「ネットでもよね」
「ああ、まあ下らないバラエティよりな」
 どうかとだ、洪童はこうも述べた。
「下らないドラマの方がいいだろ」
「そうかな」
「そうかしら」
 マルコもナンもそこはどうかとなった。
「下らないならね」
「ドラマもバラエティも同じだよね」
「そうよね」
「面白くないなら」
「いや、面白くなくてもな」
 そこはどうかとだ、洪童は二人に返した。
「ドラマならな」
「まだいいんだ」
「ドラマなら」
「面白くないバラエティなんてな」
 それこそと言うのだった。
「観ていて腹立つだろ」
「面白くないドラマもでしょ」 
 そこはとだ、ナンはすぐに返した。 
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