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ドリトル先生の野球

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第十幕その二

「その人の力を最大限に引き出したりもするんだ」
「あっ、ダルビッシュ投手や大谷選手ね」
「お二人共とんでもないよね」
「もう化けものよ」
「あんな能力あったらね」
「それこそね」
「どれだけ凄いか」
「本当にね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「あのチームはどうやらこのドラフトでもそれをやってみせたから」
「また優勝するかも知れないんだね」
「時々凄く強くなるチームだけれど」
「そうなるかも知れないんだ」
「僕が思うにね、まあそれは予想でしかないから」
 だからだというのです。
「確かには言えないよ」
「そうなんだね」
「けれどシリーズで優勝したら」
「その時はだね」
「また阪神と戦うことになるんだ」
「その時も楽しみだね、パリーグの他のチームもいいドラフトもしていて」
 そうしてというのです。
「五つのチームはこの先も優勝する可能性があるね」
「これまで通りだね」
「そしてセリーグになると」
「どうなのかな」
「うん、巨人は問題外として」
 もうお話するまでもないというのです。
「他のチームもいいね、特にね」
「カープね」
「あのチームだね」
「あのチームのドラフトがよかった」
「先生はそう思うんだね」
「あのチームは元々資金難と言われているね」
 先生は親会社の財政事情からお話しました。
「長い間だけれど」
「そうだね」
「随分とそう言われてるね」
「何かと」
「あのチームはお金がないって」
「ネットでは有名ね」
「そのせいかね」
 つまりフリーエージェントや助っ人を大金で獲得出来ないというのです。
「主にドラフト、そして助っ人もね」
「独自のルートでだね」
「助っ人選手も獲得して」
「そしてだね」
「助っ人も獲得してるんだね」
「そうけれどね、まずはね」
 何といってもというのです。
「そうしたチームはドラフトの獲得が第一だからね」
「それでだね」
「ドラフトには力を入れてるんだね」
「出来るだけいい選手を獲得して」
「そこからその選手を育成する」
「それがあのチームの方針だね」
「そう、だからね」 
 それでというのです。
「あのチームは今年もなんだ」
「いいドラフトをしたんだね」
「そうなのね」
「それでその獲得を活かして」
「来年もそれ以降も頑張っていくんだね」
「そうだと思うよ、阪神は少し油断したり調子を落としたら」
 本当にそれだけでというのです。
「阪神は優勝出来ないよ」
「その代わり広島が優勝だね」
「あのチームが」
「あのチームがそうなってしまうんだね」
「それも有り得るのね」
「充分にね、実は巨人みたいなチームは例外として」 
 あくまでというのです。
「同じプロだからね」
「実はチームの戦力はそんなに変わらないの?」
「阪神にしても広島にしても」
「ソフトバンクにしても」
「そして他のチームも」
「そうだよ、その実はね」
 これがというのです。
「あまりね」
「変わらないんだ」
「そうだったんだ」
「その実は」
「うん、だからソフトバンクでも怪我人が多かったりしたら」
 そうしたシーズンはというのです。 
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