| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

星河の覇皇

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七十五部第三章 察した者その四十八

「連合からもです」
「情報から何からですね」
「手に入れていき」
「その手に入れる為に」
「何でもします」
 まさに手段は選ばないというのだ。
「そうした御仁なので」
「警戒すべきですか」
「同盟自体は崩さず戦争やテロはないですが」 
 しかしというのだ。
「油断出来ない御仁です」
「そうなりますか」
「そう思います、強敵でもあります」
 同盟国の要人であると共にだ。
「あの方は」
「だからサハラよりも」
「そうです」
「連合にとっては脅威ですか」
「戦争にはならないですが」
「脅威は武力だけとは限らない」
「そういうことです」
 まさにというのだ。
「それは連合ならではですね」
「はい、戦争とは殆ど縁がなかった国です」
 エウロパ戦役や海賊及びテロリスト達への掃討以外に武力を用いることは稀だ、だから連合では戦争についてはこう言っていい。 
 しかしだ、それでもというのだ。
「ですが政治的脅威です」
「それですね」
「はい、あの副主席殿はです」
「連合にとって政治的脅威ですね」
「ですから」
 それでというのだ。
「私はジャバル副主席、そしてマウリアをです」
「エウロパと並ぶ脅威としてですね」
「認識しています」
「そしてそのうえで」
「はい、対外政策を考えています」
 そうだというのだ。
「そうしています」
「左様ですか、確かにここまで証拠を掴ませないですから」
「貴方もそう思いますね」
「そう思わざるを得ません、ではジャバル副主席とマウリアは」
「これからも脅威と考え」
 そしてというのだ。
「対していきましょう」
「同盟国でもですね」
「他国なのですから」
 こう話してだ、ハンニバルはマウリアそしてジャバルへの警戒心を強めていっていた。彼は八条よりもマウリアのことを見ていると言ってよかった。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧