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オズのケーキ

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第六幕その十二

「かつてのノーム王みたいな人がいれば」
「厄介なことになっていますね」
「森によるけれど森には色々な生きものがいるでしょ」
「はい、何かと」
「そうした場所でもあるから」
「そのことはですね」
「覚えておいてね」
 こうナターシャにお話するのでした。
「こうしたことも」
「わかりました」
「果物や茸も採れるけれどね」
「この森の中には畑や果樹園もありますし」
「小さな牧場もあるわね」
 見ればそうしたものもあります、森全体がフェアリーの国なので中に色々なものがあるのです。
「そうね」
「ですね、そこから牛乳を手に入れていますね」
「チーズやバターもね」
「それにヨーグルトも」
「乳製品があると」
 それだけでとです、チーズはお話しました。
「やっぱり違うわね」
「そうですよね」
「そう、だから」 
 それでというのです。
「牧場もあると」
「それだけで沢山の恵みが得られますね」
「そうね、それでお話を戻すけれど」
「森は、ですね」
「心も癒してくれるの」
「そうした場所でもありますね」
「そうなの、だからね」
 その為にというのです。
「私達も気持ちが穏やかになって」
「そうなって」
「こうしてね」
「気分が落ち着いて」
「言葉遣いもさらに穏やかになっているのよ」
「そういうことですね」
「その気持ちのまま」
 ケーキはさらにお話しました。
「働いていきましょう」
「わかりました」
 ナターシャはケーキの言葉に笑顔で頷きました、そしてオズの国の万国旗を飾りながら言いました。
「私達の国の旗も飾っていいでしょうか」
「ナターシャはロシアって国から来たのよね」
「はい、日本に来て」
「今オズの国に来ているわね」
「そうです、私はロシア人です」
「だからなのね」
「ロシアの旗に」
 それにというのです。
「他の子達の国の旗も」
「全部なのね」
「飾っていいですか?」
「そのこと女王様とお話してみましょう」
「わかりました」
 そして女王にお話するとでした、女王はそれならと笑顔で答えてくれました。こうしてナターシャ達の国のそれぞれの国旗も飾られるのでした。 
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