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新ヘタリア学園

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第六百五十七話  退いてから

第六百五十七話  退いてから
 文字通りほうほうの体で撤退してでした、トルコ軍の将兵の人達は九死に一生を得たという顔で言いました。
「とんでもない奴でした」
「まさかの敗北でした」
「あんな人間がいるとは」
「正直驚きました」
「ああ、けれど諦めちゃいけねえぜ」
 トルコは皆に言いました。
「諦めたらな」
「そこで終わりですね」
「だからですね」
「それで、ですね」
「軍を立て直してな」
 そのうえでというのです。
「また攻めるぜ、しかもな」
「はい、あの様な人間がですね」
「長い間王の座にいられませんね」
「だからですね」
「ああ、そこを衝けばいいしな」
 トルコは皆に笑って言いました。
「だからな」
「もう一度ですね」
 トルコ軍の人達もそれならとなりました、一度の敗北で諦める様なトルコでもトルコ軍でもなかったのです。


第六百五十七話   完


                 2020・8・5
 
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