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新ヘタリア学園

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第六百五十六話  何度も復活

第六百五十六話  何度も復活
 あのブラド四世はずっとルーマニアの上司ではありませんでした。
「政情不安定で、だよな」
「二回失脚してるずら」
 ルーマニアはイギリスに答えました。
「それで三階おいらの上司になってるずら」
「そうだったな」
「波乱万丈の人生だったずら」
「お前の上司になっていきなり派手なことやったけれどな」
「それでも貴族の力が強かったしずら」
 それにだったのです。
「しかもトルコやハンガリーや神聖ローマとずら」
「周りも色々でな」
「とにかく政情不安定だったずら」
 そうした状況だったのです。
「あの人以外の上司の人もよく交代したずら」
「大変だったんだな」
「だからあの人もああしたずら」
「成程な、しかしな」 
 イギリスは眉を曇らせてルーマニアに言葉を返しました。
「そうした事情を抜いてもな」
「残虐だったずらな」 
 ルーマニアもイギリスの言いたいことはわかっていました、ブラド四世はやっぱりそうした一面があったということが。


第六百五十六話   完


                  2020・8・4
 
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