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おぢばにおかえり

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第五十九話 先輩と神戸でその二十八

「物凄く怒られたの」
「そのこともお話してくれましたね」
「そんなこと自分が悪くてもされたらどうかって」
「神殿で言われたり高校の正門で待ち伏せされたり」
「特に神殿でそんなこと言うなんてそれでもおみちの人かって」
「阿波野君と同じこと言う人だったんですね」
「相手は一生傷付いて忘れないって」
 何か阿波野君みたいなことを言われたと思いました。
「だからね」
「そうしたことはですね」
「最初からね」
 それこそというのです。
「するなって言われて反省したの」
「反省されたなら」
「自分がしたことは返ってこないのよ」
 先輩がお話してくれたことはとても厳しいことでした。
「だからね」
「このこともですか」
「そう、返ってこないから」
 だからだというのです。
「ちっちも注意してね」
「後で悔やんでもですね」
「どうにもならないから」
「そうですか、ですがそこから反省して」
 私は落ち込みかけている先輩にこうお話させてもらいました。
「そこからよくなることは出来ますよね」
「そうね」
「はい、これお母さんに言われたことですけれど」
 実際に子供の頃に言われました、人は悪いことをしてしまうけれどそこから反省してよりよくなれるとです。
「ですから」
「私もなのね」
「実際私から見て先輩いい人ですよ」
 それも凄くです。
「ですから」
「反省してなの」
「いい人になってると思います」
 本当にいい人だと思っています。 
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