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おぢばにおかえり

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第五十九話 先輩と神戸でその二十四

「そこにいることになるわ」
「そうですか」
「多分だけれどね」
 先輩は炒飯を食べながら私にお話してくれました。
「そうなると思うわ」
「そうですか。じゃあまた縁があったら」
「お互い大学を卒業してもね」
「お会い出来ますね」
「そうかも知れないわね」
「私先輩と一緒にいられて嬉しかったですから」
 高校一年生だったあの時のことは忘れられないです。
「ですからこれからも」
「こうして会って」
「一緒に遊んだりお話したいです」
「そう言ってくれるとね」
 先輩は烏龍茶を飲みつつ言われました。
「私も嬉しいわ、じゃあまたね」
「こうして二人で、ですね」
「遊びましょう」
「先輩がそう言われるなら」
 私としてもでした、私は紅茶ですがそちらを飲みながら応えました。紅茶も中華料理に結構合うと思います。
「私としても」
「そうなのね」
「おぢばでも」
「あっ、私達おぢばにいるし」
「先輩は寮ですよね」
「ええ、大学のね」
 天理大学の寮です。
「そこにいるわ」
「私は奥華の詰所ですが」
「同じおぢばにいるならね」
「それならですよね」
「こうしてね」
「一緒に色々なところ行ったりして遊びましょう」
「そうね。ただね」
 ここで先輩は私に優しい笑顔でこうも言われました。
「私もいいけれど」
「はい、じゃあこれからも」
「お友達ともそうしてるわよね」
「はい、おぢばでもよく一緒にいますけれど」
 中学までのお友達とも実家にいる時はよく遊んでいます。 
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