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オズのケーキ

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第二幕その十一

「運がよかったらそうした場所でも会えるわ」
「そうですか」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「またね」
「お会いすれば」
「また楽しみましょう」
「そうさせてもらいます」
「では私達はね」
「これからですね」
「また冒険よ」 
 それに入ろうというのです。
「そうしましょう」
「そうですね、向こう岸に着きましたし」
「それならね」
「このままですね」
「クマセンターに向かいましょう」
 目的地であるそちらにというのです。
「そうしましょう」
「この道を通って」
「明日には温泉に着くし」
「今度は温泉ですね」
「そう、言ってたわね」
「バイキングの人達の渡し守と」
「温泉もってね」
 アン王女は今回の旅をはじめた時のことをここでもお話しました。
「言ってたでしょ」
「それで、ですね」
「温泉に行って」
 そしてというのです。
「そのうえでね」
「そちらも楽しみますね」
「そうしましょう、ただ」
「ただ?」
「本当に食べたわね」
 アンは向こう岸でのお食事のことも思い出して言うのでした。
「本当に」
「そのことですね」
「ええ、本当にね」
「そうですね、私達も皆」
「バイキングの人達と一緒に食べて」
「あの人達の食べっぷりに影響されましたね」
「そうだったわね、もう林檎なんて」 
 王女の大好物のこちらもというのです。
「一口で一個丸ごとね」
「食べる感じでしたね」
「あの食べっぷりを見ていたら」
「私達も、でしたね」
「凄かったわね」
「あれだけ食べたら」
 本当にとです、また言った王女でした。
「あそこまで大きくなることもね」
「わかりますね」
「そうよね」
「しかしあの大きさは」
 ここで教授が言うことはといいますと。
「全く以て凄かったね」
「教授がその目で見てもだね」
「本でも書いてあったけれど」
「本で読むこととだね」
「実際に読むことはまた違うからね」
 こうモジャボロにも応えるのでした。
「百聞は一見に如ずで」
「本で読んで知っても」
「その目で見て知るのとではだよ」
「また違っていて」
「目で見て本当に思ったよ」
「大きいとだね」
「最初に見た時からね、そしてね」
 今回もというのです。
「つくづく実感するよ」
「あの体格なら皆強いのも当然だね」
「うん、フットボールやラグビーをしても強いね」
「そのことも間違いないね」
「そうだよね」
「フットボールはオズの国でも盛んなのよね」
 アメリカンフットボールと聞いてです、王女はすぐに言いました。 
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