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おぢばにおかえり

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第五十九話 先輩と神戸でその十一

「兵庫県は兵庫県だしね」
「中華街にも行かれてますか」
「そうなの。だからね」
 それでというのです。
「あちらにも詳しいから」
「そうだったんですね」
「ええ、それだけに親しみがあるから」
「これからですね」
「一緒に行きましょう。ちっち一緒におぢば以外の場所を歩くのもはじめてだし」
 ずっとおぢばでお会いして一緒にいました、そもそもおぢば以外でお会いするのもはじめてだったりします。
「色々新鮮な気持ちよ」
「私もです。じゃあ今日は一緒に」
「楽しくね」
 こうお話してでした。
「中華街行きましょう、他の場所にも行きたいし」
「そうですね、中華街だけじゃないですからね」
「神戸の素敵な場所にね」
「二人で、ですね」
「行きましょう」
 先輩は私に奇麗な笑顔で言ってくれました、本当に奇麗な人なんだなってこの時心から思いました。
 そして先輩とまずは中華街に行ってです、その中を歩いていてお土産のお店の前で先輩は私に言いました。
「扇買わない?」
「扇ですか」
「そう、中国風の扇ね」
「そうですね、中国の扇っていいですよね」
 日本の扇も好きです、もっと言えばおみちのてをどりでも扇は使います。扇のうかがいこれ不思議も歌にもあります。
「奇麗で」
「お母さんのお土産にってね」
「思われたんですか」
「お父さんにはね」
 先輩はご両親のお話をされました。 
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