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八条学園騒動記

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第五百七十話 タイツはないその十一

「欧州であれはね」
「そうね、ただね」
「ただっていうと」
「ファッションって時として寒暖を超えるのよね」
 七海はネロに話した。
「トップモードだと」
「それはあるね」
「そうでしょ」
「動きやすさとかもね」
 つまり機能性もというのだ。
「時々ね」
「流行によってはね」
「無視されるわね」
「それでだよ」
「寒くてもなのね」
「タイツ穿く場合もあるんだよ」
 こうした場合もというのだ。
「やっぱりね」
「そういうことね」
「多少寒くても」
「流行を重んじて」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「ハムレットもタイツだったんだ」
「寒い中で」
「そうしていたみたいだよ」
「成程ね」
「正直僕は夏は涼しくて」
 マルティは自分の着る服の考えについて話した。
「それで冬は暖かく」
「それが第一だね」
「それがいいと思うけれど」
「だから流行はね」
 どうしてもとだ、ネロはマルティにも話した。
「そうしたことを時としてはね」
「無視するもので」
「だからね」
「寒くても暑くてもだね」
「無視していて」
 それでというのだ。
「着るものなんだ」
「僕には理解出来ないよ」
「理解出来ないっていうか」
 それこそとだ、ネロは首を傾げさせたマルティに話した。
「そうしたものだってね」
「思うことだね」
「思うっていうか認識するかな」
 そちらだというのだ。
「本当にね」
「成程ね」
「あと動きやすさも」
「それもだね」
「無視されて」
 それでというのだ。
「動きにくい服とかもね」
「着るんだね」
「お洒落ってことで」
「まあ僕としては動きやすさはね」
 マルティはまた自分の考えを話した。
「別にね」
「マルティはいいんだ」
「身体を動かす時は動きやすくないと駄目だけれど」
「それでも普段着る服は」
「多少動きにくくても」
 それでもというのだ。 
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