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八条学園騒動記

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第五百六十九話 マウリアから見た連合という国その十二

「らしいわ」
「そして平民の学校ではです」
「どうなの?」
「比較的こうした感じに近いです」
「連合の文化祭みたいなの」
「どちらかといいますと」
「そうなのね」
 ルビーはその言葉を聞いて頷いた。
「平民はそうなのね」
「そうなのです」
「成程ね、何か階級があると」
「こうしたことにも影響します」
「そういうことね」
「連合では考えられないですね」
「階級ないからね」
 カーストにしろ何にしてもというのだ。
「本当に」
「それがです」
「非常に大きくて」
「はい、そして」
 セーラはさらに話した。
「私はどれも見てきましたので」
「今お話出来るのね」
「そうなのです」
 こうルビーに話した。
「どの国のことも」
「それは貴重な経験ね」
 ルビーはセーラの話を聞いて言った。
「本当に」
「私もそう思います」
「連合にいたらね」
 どうしてもというのだ。
「エウロパには行けないから」
「左様ですね」
「何があってもね」
 あの国にはというのだ。
「行けないから」
「そうですね」
「だからね」
「エウロパに行けることはですね」
「凄いことだと思うわ」
 こうセーラに話した。
「本当にね」
「ただ、サハラにはです」
 この国にはというのだ。
「行ったことがないです」
「そうなのね」
「シヴァ家はサハラに縁がないので」
「それでなの」
「はい、留学はです」 
 それはというのだ。
「出来ないですし旅行もです」
「そちらもなのね」
「行ったことがないので」
「知らないのね」
「左様です」
 セーラはルビーに話した、そうしてそのうえでルビーに今度はサンドイッチを出した。それもまた連合の味であった。


マウリアから見た連合という国   完


                 2020・4・24 
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