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星河の覇皇

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第七十五部第一章 最後の戦いのはじまりその三十三

「対欧も出来ますし」
「事前に用意もしているので」
「それで、ですね」
「後はですね」
「サハラがどう決するかを見る」
「それからサハラとの関係を進めていきましょう」
「是非共」
 国防省の文官達としてだ、彼等は述べた。
「そしてですね」
「我々は我々のすべきことをする」
「仕事をですね」
「我々の仕事を」
「宇宙海賊の問題は解決しました」
 外縁部の彼等のそれはというのだ。
「そしてです」
「ゾロアスター級超巨大戦艦も順調です」
「その配備が出来ています」
「ならばですね」
「今後は」
「はい、各軍事施設の改善とです」
 最新の技術を導入してというのだ。
「義勇軍の再編成ですが」
「今後義勇軍は連合市民からも採用していきますね」
「サハラやマウリアの市民達からも」
「外国人部隊のままで」
 サハラの難民達から成るだ。
「さらにですね」
「マウリアの市民も入れ」
「連合市民も入隊出来る」
「そうした軍にして」
「兵器も義勇軍用にしていきますね」
「義勇軍は常に危険な任務にあたります」
 それが彼等の役割だ、エウロパ戦役でも先の外縁部の海賊掃討でもそれは変わることがなかった。
「ですから」
「その分ですね」
「兵器をアレンジしていく」
「危険な任務にあたる」
「そのことを念頭に置いて」
「まじ火事場に跳び込むのです」
 義勇軍、彼等はというのだ。
「それならばです」
「彼等の兵器はですね」
「より生存性を高め」
「損害を減らしていく」
「そうしていきますね」
「はい、特に連合市民が入るのです」
 彼等の国の国民がというのだ。
「それならばです」
「余計にですね」
「彼等から犠牲は出せませんね」
「絶対に」
「連合市民ならば」
「市民に犠牲を出すことは」
 それが例え戦争であってもというのだ。
「やはりです」
「政府としてはですね」
「避けたいですね」
「政府への批判に直結するので」
「どうしても」
「はい、民主政治ではです」
 どうしてもというのだ。
「戦争での犠牲はです」
「それが多くなりますと」
「どうしてもですね」
「政府批判に直結しますね」
「そして支持率にも」
「ですから」
 それでというのだ、本能的に。
「損害を避けます」
「民主主義ならですね」
「余計にですね」
「将兵の損害を避ける」
「自国民のそれは」
「全体主義国家や宗教国家ならともかく」 
 そうした国家はというと。 
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