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部屋着

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第二章

「それで知ってるのよ」
「そうだったの」
「というか旦那が好きだし」
「そういうの見てなのね」
「旦那も頑張ってるのよ」
「そうだったのね」
「けれどそれでも何とかよ」
 夜の方はというのだ。
「結婚したての頃の三分の二位ね」
「三分の二って。こっちはもう四分の一もね」
「なくなってるのね」
「だから子供も」 
「そうした日でないと駄目にしても」
「やっぱり回数もよね」
「必要なのは事実だしね」 
 そこはとだ、琴乃も述べた。
「それに越したことはないわ」
「そうよね、私本当にそろそろね」
「子供欲しいのね」
「もう結婚して三年目でね」
「二十八だしね」
「二人目まで欲しいし」
 そこまで考えてというのだ。
「一人目をね」
「そろそろなのね」
「三十までには、けれど主人がああだと」
 それではというのだ。
「難しいかしら」
「そう思ってなの」
「私に相談したのね」
「悪いけれどね」
「悪くないわよ、だってこうしたことはお互い様でしょ」
「だからなの」
「私も美樹に相談に乗ってもらってるし」 
 よくとだ、琴乃は美樹に笑顔で答えた。
「だからね」
「いいのね」
「そう、だから悪くないから」
 それは違うというのだ。
「安心してね」
「それじゃあ」
「それでね、私が思うにね」
 琴乃は美樹に遠慮はいいと答えたうえでさらに話した、今度は美樹の悩みの解決案を相談に乗って話したのだ。
「美樹はいけるわよ」
「いけるの?」
「スタイルいいし」 
「いいかしら」
「いいわよ、全体的にね」
「胸大きくないわよ」
「程よい大きさだし形いいし」
 まずは美樹の胸のことを話した。
「ウエストはくびれていてね」
「お腹もいいのね」
「お尻も引き締まっていて脚も奇麗で首筋だってね」
「いいのね」
「色気あるわよ」
「首筋ね」
「あんたいつもすぐ寒くなると首筋セーターとかマフラーとかするけれど」
 そこが気になってだ、それでだ。
「そこもね」
「出していけばいいのね」
「あとお肌白くてきめ細かいから」
「お肌もなの」
「出していけばいいわ、だから」
 それでとだ、琴乃は美樹のその今は露出も何もない服装を見て話した。ズボンのセーターでは確かに露出も何もない。
「お家の中ではね」
「そうした格好になればいいの」
「あくまでお家の中だけで」
 琴乃はここでまずは場所を限定した。
「ご主人が帰ってからね」
「着替えてなのね」
「見せればいいのよ」
「そうすればいいの」
「そう、だって露出の多い恰好で外に出たら」
「色々注目されるわね」
「それで悪い虫も来るから」
 そうした男がというのだ。 
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