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ドリトル先生の競馬

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第四幕その五

「その時はです」
「うん、そうしてね」
「エネルギーを補給すべきですよね」
「何も食べないとね」
 それこそというのです。
「夏バテに一番駄目だから」
「いいことですか」
「そう、ビールは飲むパンともいうし」
 先生はこの言葉も出してホフマン君にお話しました。
「だからね」
「食欲がない時は」
「飲むといいよ」
「そうですね」
「これが日本人だとね」
「お酒に弱い人が多いですね」
「だからどうもね」
 日本人にはというのです。
「薦められないけれど」
「それでもですね」
「ドイツではそれが普通だしね」
「ですから僕もです」
「ドイツにいた時みたいにだね」
「そうしてです」
 お酒を飲んでというのです。
「エネルギーを補給しています」
「そう、とにかくね」
「日本の夏に参らない為には」
「何といってもだよ」
「栄養補給ですね」
「それが第一だよ」
 何といってもというのです。
「それがいいよ」
「そうですね」
「それとね」
 先生はさらにお話しました。
「ビールと生卵でエネルギーは補給出来ても」
「普通に食べる日もあります」
「そうだね、けれどこの組み合わせは」
 ビールに生卵はというのです。
「コレステロールが高くなるからね」
「それで、ですね」
「痛風になりやすいから」
「実はドイツは痛風が多いです」
「国民病になっているね」
「結構深刻な問題になっています」
「それは食生活に関係しているね」
 このことは間違いないというのです。
「やはりね」
「ビールですね」
「あと卵もよく食べるし」
「ソーセージやベーコンとか」
「そうしたものをよく食べるから」
 それでというのです。
「痛風が多いんだよ」
「そうですよね」
「特にビールだね」
 これが問題だというのです。
「何といっても」
「そちらですね」
「ドイツ人はビールをよく飲むね」
「皆大好きで本当にです」
「よく飲むね」
「僕も飲める年齢になってです」
 ホフマン君自身もというのです。
「そうしてです」
「よく飲んでいるんだね」
「だからですね」
「そう、痛風はね」
 本当にというのです。
「気をつけてね」
「そうですよね」
「僕はなったことはないけれど」
 それでもとです、先生は皆にホフマン君にお話しました。
「かなり痛いらしいからね」
「周りにも多くて」
「ドイツだからだね」
「はい、皆ビールをよく飲むので」
「日本人よりも遥かにだね」
「僕の基準ですと」
 ドイツ人としてです、ホフマン君はお話しました。 
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