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おぢばにおかえり

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第五十八話 入学前のその十六

「それなら問題ないわね」
「そのことと私の恋愛にどう関係があるのか」
 どうにもでした。
「わからないけれど」
「だからそのうちね」
「わかるのね」
「そう、それで入学するまで神戸にいるのよね」
「基本ね」
 このことは変わらないです。
「入学用意は進めていくけれど」
「そうよね、それで休んでもいいのに」
「そういうことが出来ないから」
 私としてはです。
「さっき言った通りね」
「そうよね、まあ寝てるからね」
「いいのね」
「それならね、あとね」
「あと?」
「千里がよく言ってる先輩だけれど」
「長池先輩ね」 
 今度は誰かすぐにわかりました。
「あの人ね」
「その人兵庫の人よね」
「神戸じゃないけれどね」
 このことからも親近感があります、先輩もそうだと言ってくれたことがあります。こうした人とお会い出来たこともお引き寄せなんだと思います。
「そうよ」
「だったらね」
「だったらっていうと」
「一度会ってきたら?」
 こう私に言ってきました。
「そうしたら?」
「長池先輩になの」
「こっちに帰って来てたらね」
「そういえば」
 言われてみればです。
「私これまで先輩とおぢば以外でお会いしてないわ」
「そうよね」
「折角同じ兵庫の人なのに」
「連絡は出来るでしょ」
「お互いにメアド知ってるわ」
 それでよくメールやラインでやり取りをしています。 
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