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悲しき運命に逆らう双翼

作者:クロネ
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全ての始まり 間幕

前の人生がおわった後でも私の意識は残っていた

「ここはどこかしら?」

そして私は今 なにもない空間にいた

「とにかく歩いてみましょうか」

私はひたすら歩いた
さいわいお腹も疲労もなかった
しばらく歩いていると扉の前についた

「ここは何かしら?」

突然扉が出てきたから当然ごとく怖かった
でも、なにもない空間を歩き続けるよりマシだった

部屋の中には水晶玉が置いてあるだけだった

「水晶玉?他にはなんもなさそうね
さわっても大丈夫かしら?」

私が水晶玉にさわった瞬間 私の体にオレンジの光に包まれた
それと同時に眠気が襲ってきた

「! なんなのこの光は そして意識が朦朧としてきたわ」

前世の世界でマフィアをしてきた私 少しの睡眠には慣れていたのにそんなの関係なく体が重くなっていった

「···このまま消えてしまうのかしらね
ごめんなさいね ジョット」

「いいえ 貴女は転生するの」

そしたら突然 何処からか声がしたの
でも誰もいなかった 誰かしら

「私は、貴女の所でいう神よ」

神?神がなんのようなの?罪を犯した私を裁きにきたの?

「確かに貴女は罪を犯した だけどそれは貴女だけに限らないわ」

でも私は、自分を許せないの

「そう思うならその力で救ってみなさい」

力 なにそれ?···もしかしてさっきの水晶玉?

「さすが♪超直感の血筋ね」

ジョットのほうが強かったけどね

「貴女にも十分あるわよちなみに力については、人の感情を操作することができるわ」

···操作 これで救えるかしら

「それは貴女次第ね けれど使い過ぎたら身を滅ぼすわよ」

わかったわ 肝に命じておくわ

「それと当然のごとく記憶は持っていけないから、力を持っていることしか残らないわよ」

それは当然かしらね

「それじゃあ またね」

えぇ またすぐ会えるわよ






























「ジュノー いったのか?」

「ジュピター えぇ今送ったわ」

「またすぐに会えるか···超直感だろうな」

「また 何かしら起こるのでしょうね 本当に可哀想な二人よ」

「次何かあったらジュノー 行ってやってくれ」

「えぇ 分かった 少しでもマシに出来たらいいわね」

「···だな」 
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