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オズのハンク

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第十幕その十一

「明日もね」
「楽しみなんだね」
「そうなんだ」
 実際にというのです。
「僕にしても」
「成程ね」
「だからね」 
 さらに言うメジェド神でした。
「明日が待ち遠しいよ」
「さて、明日は」 
 その明日のことをです、ラー神も言います。
「ご馳走を出してお酒もだよ」
「出すね」
「そしてここにピラミッドの住人達を呼んで」
「神々も人々もね」
「生きもの達もな」
 こうメジェド神に応えます。
「そうしてだよ」
「そのうえでだね」
「楽しもう、お客さんも来るからな」
「お客さんっていいますと」
 カルロスはお客さんと聞いてラー神に尋ねました。
「一体」
「オズの国の名士達だよ」
「達、ですか」
「君達もよく知っている」
「それは一体」
「ううんと、それはね」
 どうかとです、ここでトロットが言ってきました。
「少しね」
「少し?」
「待ってね」
 そしてというのです。
「楽しみにしておきましょう」
「あっ、ラー神にお聞きすることを」
「そのことを待ってね」
 そしてというのです。
「待っていましょう」
「そうですか、それじゃあ」
「そしてね」 
 そのうえでというのです。
「今はね」
「今は?」
「ゆっくりとしておきましょう」
「今を楽しむってことかな」
「誰か来ることはわかったらね」
 それでというのです。
「それは楽しみに置いておいて期待しながら」
「今を楽しむんだね」
「そうすればいいでしょ、そうすれば二つのことを楽しめるでしょ」
「今とそしてこれからのことを期待して」
「二つ同時にね、これって凄く嬉しいことよね」
 トロットはハンクににこにことしてお話しました。
「二つのことを同時に楽しめるなら」
「言われてみればそうだね」
 ハンクも頷くことでした。
「今聞いたらその楽しみがなくなるけれど」
「誰と会えるのかわかるとね」
「だったらね」
「そのことは置いておいて」
「そしてね」
「そのことを楽しみにしながら」
「今も楽しみましょう」
「それじゃあね」
 二人でお話してです、そしてでした。
 そのうえで、です。こうも言ったのでした。
「メジェド神ともね」
「お話すれば」
「折角お会い出来たし」
「ずっとお会いしたいと思っていて」
「それが適ったから」
 だからだというのです。 
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