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緋弾のアリア ―瑠璃神に愛されし武偵―

作者:アキナ
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Extra_Edition
  あかりのとあるいちにち

 
前書き
久方ぶりの投稿でございます。(当時)
このお話は間宮あかりちゃんの誕生日記念に書いた番外編です。

ハーメルン版投稿日:2019/10/25(ピッタシ) 

 
2009年10月25日(日曜日)。
今日はあたし、間宮あかりの16歳の誕生日である。
例年だと、ののかが夕飯時にささやかな誕生日パーティーを催してくれる。
特筆する事はそれだけで、特に普段と変わらぬ日常である。
なので、今年もまたそれと同じだろう。

今日は先程言ったとおり、日曜日。
だが、武偵高の依頼ってのは曜日なんて関係ない。
なので、学校は休日なのだが、依頼がこうして舞い込んで来る事もザラにあるのだ。
なんで、こんなこと言ってるかって?
そんなの、あたしも今日、今から依頼が有るからに決まってるじゃないか。
その内容は言うなれば「NA☆GU☆RI☆KO☆MI」っていうね。
明らかに武偵がするような内容じゃない。
どっちかって言ったら、なゆおねーちゃんや夾竹桃(桃さん)水蜜桃(みっちゃん)の属する組織が請負う依頼だろう(偏見)。
しかし、なゆおねーちゃんは別の依頼が入ってるらしく無理だった。
他の東京武偵高在籍イ・ウーメンバーの方々も同様みたいだ。
なんか大掛かりな殲滅(裏)任務でもあるのだろうか。
それに何故かその任務に麒麟ちゃん、湯湯ちゃん、夜夜ちゃんも同行している。
あの3人はあたしと同じ『強化組』でシンフォギアも使えるので問題無い。
しかしだ。麒麟ちゃん=理子先輩、湯湯ちゃん、夜夜ちゃん=葵先輩という一組(元)が有るとは言え、メンバーの戦姉妹繋がりで呼ばれている。
なら・・・・・なんであたしを呼んでくれなかったんだろうか。なゆおねーちゃん。
少し寂しさも有るのが本音だ。だが、武偵なんだからそんな事言ってられないことも理解している。
だから・・・・その八つ当たり・・・というか、憂さ晴らしを「NA☆GU☆RI☆KO☆MI」でぶつけようと思う。
死なない程度なら何をしたって赦されるよね♪
こういう思考が思い浮かぶあたり、麒麟ちゃんに「間宮様、段々と、畜生具合等が凪優お姉様に似てきてますわ・・・・・」って言われても無理ないか(苦笑)
さてこんなこと考えていて時間に遅れるのは御法度だ。
もうそろそろ向かわないとね。
あたしは自宅のガレージに移動し、バイクを始動させる。
バイクはスズキ・GSX1300Rハヤブサ(2009年仕様・ソリッドブラック×メタリックマジェスティックゴールド)である。
因みに、ガレージは以前はなかったんだけど麗ちゃんとバイクの話をしてたら、何故か無償で作ってくれた。
お礼を言ったら「べ、別に貴女に感謝されるために作ったわけじゃないっちゃ!」と返された。・・・・・・ツンデレ乙。そして因州弁込みとは新しい。

・・・・バイクで移動すること25分。武偵高近くに有る商業ビルに到着した。
「旭翔建設」
この地元で結構有名な建設会社である。
そこの社長さんと依頼内容の確認がある。
「あかり先輩、おはようございます!」
ビルの入口前であたしに声をかけたのが、あたしの戦妹である乾桜ちゃんだ。
当初、あたしと桜ちゃんの戦姉妹に難色を示していた教務科。
だが、序列の例外であるなゆおねーちゃんの鶴の一声によってそれが覆った。
そしてなんやかんやであたしと桜ちゃんの戦姉妹が結成された。
因みに「新年度になったらもう1人あたしが面倒見る」という条件付きである。
あたしは「2人も面倒見れるのか?」という不安がある。
だが、戦姉妹結成を聞いた時の桜ちゃんの笑顔を見たらそんな事は些事に思った。
なので、今はそんな不安はあまり無い。
まぁ、なんとかなるだろう。
桜ちゃんと共に「旭翔建設」のビルへ入っていく。
「よぅ、久しぶりだな」
「あっ・・・お前はあの時の!」
ビルのエントランスで出会ったのは「ラグーン台場」での誘拐犯・・もとい、
今は「旭翔建設」幹部である二人組だった。
金髪の方は「逢坂(あいさか)悠斗(ゆうと)」と言い、今は綴先生の旦那である。
黒髪の方は「藍沢(あいざわ)大和(やまと)」と言い、今は矢常呂先生の旦那である。
「お前は依頼で此処に来たのか?」
「はい。そんなところです」
「そうか・・・・あの厄介団体にはうってつけだろうな(笑)」
「『厄介団体』・・・・・ですか?」
悠斗さんの言葉に疑問を持った桜ちゃんが質問をする。
「ああ。何度も何度も粛清されても懲りずに騒いでる連中だ」
「えぇ・・・・その団体、バカなんですか・・・・(呆れ」
悠斗さんの言葉に呆れ返る桜ちゃん。
「ああ・・・・。身も蓋もない位の大バカだ。まぁ、大和に比べればマシだがな」
そう言って大和さんの方を見る悠斗さん。
「「あぁ・・・・・納得」」
それに納得するあたし達である。
それが不服だった大和さんは異議を申し立てるがあっさり却下されてしまった(笑)
そして、大和さんは「OTL」状態なっていたが、毎回のご愛嬌なのでスルーである。
決して「不憫」とは言ってはいけない。
悠斗さんと大和さんと別れたあたしと桜ちゃんは依頼主の下に向かった。
最上階の会議室であたし達を待っていたのは社長の旭野將文さんだった。
見た目は優しそうだが、なゆおねーちゃんと同じくイ・ウーの現役メンバーで、雷系の能力者である。中でも近接格闘が得意である。
あたしも手合わせをした事があるが、あの速さは反則だ。
その將文さんと打ち合わせを行い、今回の粛清対象の団体の本拠地ビルに向かう。
桜ちゃんを後ろに乗せた状態でバイクで移動する事、15分。
今回の対象である「槇島組総合事務所」に到着した。
以前は旭翔建設ビルから徒歩数分のところに在ったらしいのだが、なゆおねーちゃんと「真優香先輩」になった葵先輩の逆鱗に触れてビルが壊滅したそうだ。
その後、引っ越して今の場所になったらしい。
その団体に同情はしない。だって、聞くからに完全な自業自得だからだ。
で、突入方法はなゆおねーちゃんと同じである。
シンプルに後ろから潜入とかはせずにもう真正面からの突破。
がちゃ
扉を開けたあたしと桜ちゃんを迎えたのは
「ザッケンナコラーッ!」
「スッゾコラー!」
「チェラッコラー!」
「ルルァックァラー!」
「ワドルナッケングラー!」
「ワメッコラー!」
「ドカマテッパダラー!」
ヤクザスラングを喚く構成員の皆様でした。
それとアルカノイズ多数。
「Various shul shagana tron」
「Seilien coffin airget-lamh tron」
対ノイズ用武器「シンフォギア」を顕現させるあたしと桜ちゃん。
あたしがヨーヨーや鋸が主武器である「紅刃・シュルシャガナ」、
桜ちゃんが鎖付きの短剣が主武器である「銀腕・アガートラム」である。
「えっと、O☆HA☆NA☆SHI しましょうか?」
とびっきりの笑顔で言い放つ。
もう、構成員の皆様には死なない程度に無事は保証しない。
そして、アルカノイズ共は塵になる。
それはもう確定事項だ。
異論反論等は赦さない。さぁ、往生の時間だよ?


一時間半後、思ったより早く終了したあたし達は將文さんの下へ報告を行う。
報告の後、あたしは依頼報酬として「新築の住居」を貰った。
破格すぎるが気にしたら負けだろう。
桜ちゃんを送り届けた後、あたしは一度家に戻る。
シャワーを浴びて、着替えてが終わった後は、気分転換がてらに遊びに行く事にする。
行き先は・・・・とりま、渋谷・新宿方面かな。
私服姿のあたしは再びバイクに乗り、移動を開始する。
この時、武装を忘れてはいない。キッチリ持っている。
因みに銃はマイクロUZIではない。
最近、葵先輩から貰ったトーラス・レイジングブルModel 444 (Ultralite)である。サブ銃として使用しているが最近はプライベートの場合、こっちを携行することが多い。何かと使い勝手もいいからね。

渋谷→新宿とウィンドショッピングを楽しんだあたしである。
昼食は渋谷109内のカフェで秋限定のパンケーキを食べた。
その道中でお買い物中の綴先生と矢常呂先生と出会い、更に何時もと違ってポニテ姿のゆとり先生と出会う。確か、なゆおねーちゃん曰く「ゆとり先生がポニテなのは傭兵関係の依頼が有る時とその前後だけ」だったから、おそらく事後だろう。
そして、旦那であるなゆおねーちゃんのお兄さんとデート中の蘭豹先生と出会った。
蘭豹先生と雄一郎さんは二人で楽しそうなムードをしていたので、そこに割り込むのは野暮だと思い、話しかけるのは止めた。
そしてそのカップルを黒い怨オーラを発しながらストーキングする結城ルリ先生を見つけたが、あたしは関わらないことにした。
だって、関わったら最期っぽい感じするし。シニタクナイ。
それに100%碌でもない事確定だろうし。
あの人のカンも異常なので完全に気配を消してその場を脱した。

それから池袋にも赴き、ショッピングを夕方まで楽しんだ。
さて、もうそろそろ帰ろうか。
そう思ったときになゆおねーちゃんからメールが入った。
その内容は「19時に私の家に来て欲しい」という内容だった。
今の時刻が18時15分。
今から移動するば間に合うだろう。
目的地のなゆおねーちゃんの自宅に向けてあたしは日が暮れてビルの灯りが綺麗になりだした街を横目にバイクを走らせた。


指定時刻の5分前に到着したあたしはリサ先輩の案内で多目的ルームに案内された。
その入口であたしを待っていたのは
『Happybirthday!!あかり(ちゃん)(さん)!!!』
この誕生日を祝うお祝いの言葉と無数のクラッカーの嵐だった。
事前に何も聞かされていなかったから結構驚いた。
もう本当に「サプライズ」としては十五分位に。
そして、そのままあたしの誕生日パーティーが開催された。
葵先輩となゆおねーちゃん作の絶品料理に舌鼓を打ち、
志乃ちゃん、ライカ、麒麟ちゃん、桜ちゃん、ののか、なゆおねーちゃん、結衣先輩、葵先輩、アリア先輩、キンジ先輩、白雪先輩、理子先輩etc…と沢山の人から色々な誕生日プレゼントを貰った。
そして最後の大トリでヒルダ先輩、葵先輩、リサ先輩、理子先輩、ジャンヌ先輩のバンド演奏が行われた。
このバンドは最近はライブチケットはプレミアになるほどの人気さを誇っている。
その証拠にこのバンドが参加したアドシードは例年の盛り上がりの比にならないくらいの大盛況だったらしい。
そんなバンドの演奏をナマで聴けるんだから、あたしは幸せである。



明日も、そしてこれからもあたしには色々な出来事が訪れるだろう。
だけど、この日の思い出は絶対に忘れない。
そして、来年も再来年もずっと今日みたいな日が訪れるように。
あたしは諦めずに前に進んでいく。
そう改めて誓ったあたしであった。

おしまい。

 
 

 
後書き
今回のお話は新設定と新語句盛りだくさんでお送りしました。
以降の本編でも反映していければなと思います。

また、一度きりだと思ったキャラも登場しています。
そのキャラの登場回をもう一度見てみるのもいいかもですね♪

あと、最後の方に登場したバンド名は決まってません。
なので、バンド名のアイデアがある方は感想等で送ってくれると嬉しいです。
その中からバンド名を決定しちゃいたいと思います。

このお話を読んでの評価等もお待ちしております。

次回が短編連続投稿のラストです。 
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