| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五十七話 卒業式その二十九

「一体」
「それもわかるから」
「そうなの」
「何時かはね」
「何か何が全然」
「千里はこうしたことは全く駄目だけれど」
 私には何が駄目かもわかりません。
「どうしても気付かないなら背中押してあげるわね」
「そうしてくれるのね」
「ええ、とにかく千里にとってあの子大きな存在になるわよ」
「只の後輩の子じゃないのね」
「多分ね。そで春休みに神戸に来たら」
 その時はというのです。
「おもてなししないとね」
「絶対にそうするのね」
「そう、千里もその時が頑張りなさいね」
「何を頑張ったらいいのかしら」
 そこがどうにもわかりませんでした。
「一体」
「そこもわかる様になればいいんだけれどな」
 お父さんは運転しながら苦笑いでした。
「千里の一番苦手なことだな」
「そうよね」
 お母さんは今度はお父さんの言葉に頷きました。
「どういう訳かね」
「三人姉妹で一番そうかもな」
「絶対にそうよね」
「何がそうなのかわらないけれどとにかく阿波野君がお家に来たら」
「そう、おもてなししてね」
「私にもなのね」
「その時は先頭に立ってもらうから」
 ただおもてなしするだけでなく、というのです。
「わかったわね」
「先頭なの」
「千里がメインになるから」
 だからだというのです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧