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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百六十話 炎を見ながらその七

「文句なしのね」
「曹操さんは違うけれど」
「あの人は恰好いいしね」
「もう一人の主人公よね」
「言うならね」
 少なくとも悪役には見えない。
「織田信長さんみたいな」
「ああ、似てるわね」
「うん、あと実は小柄だったとかいうお話は」
 曹操イコールそうだというイメージがあるけれどだ。
「実はね」
「違うのね」
「当時は普通位だったから」
 一六〇位だったらしい、確か当時の中国人の平均身長だ。
「だからね」
「小柄でもなかったの」
「小柄だったって言われること多いけれど」
 当時の中国の平均身長からすればだ。
「そんなに、だったんだ」
「そうなのね」
「むしろ関羽や呂布が大き過ぎるから」
「関羽さんは二メートル以上あったのよね」
「そうだよ、今で大きいし」
 それもかなりだ。
「昔だとね」
「物凄い大男ね」
「うん、幕末や明治の日本でも」
 それこそだ。
「とんでもない大男だよ」
「西郷さんや大久保さんも大きかったし」
「あの人達も一七五以上あったよ」
 西郷さんは一七八、大久保さんは一七七あった。
「その人達もかなり大きかったし」
「じゃあ関羽さんなんか」
「もうとんでもない位のね」
「大男だったのね」
「そうだったと思うよ、あと孔明さんもね」
 日本では一番有名な三国時代の人もだ。
「結構な大きさだったみたいだよ」
「そうだったの」
「意外かも知れないけれど」
 眉目秀麗で色白の優男というイメージも実は違うらしい、浅黒い肌でしっかりした体格だったらしい。
「あの人も大きかったんだ」
「じゃあちっちゃくてはわわとか言う」
「そのゲームの孔明さんとはね」
 どのゲームかすぐにわかった。
「全く違ったよ」
「大男で」
「しかも出陣の時鎧着ていたそうだから」
「あの白い服じゃなかったの」
「そうだったんだ」
 あの服は羽根で出来ていたらしい。
「鎧を着て馬に乗ってね」
「戦場に出ていたの」
「流石にああした服を着て」
 鎧でなくてだ。
「車椅子に乗ることはね」
「なかったのね」
「そうだったんだ」
「私の孔明さんってそのイメージだけれど」
「あれは三国志演義だから」
 こちらの孔明さんだ。
「あと吉川英治とか横山光輝とか」
「そっちの孔明さんね」
「どうも実際は違って」
「大男で鎧着てたの」
「そうだったんだ」
「大村益次郎さんみたいな立場でもなかったのね」
「むしろ大久保利通さんかな」
 孔明さんを幕末の人に例えるとだ。
「本質は政治家だったからね」
「丞相さんよね」
「軍師とかやってたけれど蜀が出来てからはね」
「言うなら総理大臣よね、丞相って」
「そうそう、宰相とも呼ぶからね」
 それならだ。
「もうね」
「孔明さんは総理大臣だったのね」
「後で伊藤さんが初代総理になるけれど」
 それで明治日本を創った、やっぱりその功績は大きい。 
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