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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百五十八話 キャンプファイアーその十

「朝鮮半島や満州を舞台としたね」
「特にロシアとですね」
「若しロシアがあのまま朝鮮半島を占領していって」
 実際に王様があちらの大使館に逃げ込んでそこで執務までして権益をどんどん売っていた、ロシアは軍艦に朝鮮半島の名前まで付けていた。これは自国の領土になっているという主張に他ならないことだ。
「その後はね」
「日本ですね」
「そうなっていたから」
「戦わないとですね」
「危うかったからね」
 もう絶体絶命の危機だった。
「だから戦ったんだよ」
「清そしてロシアと」
「清はましだったけれど」
 半島を完全に属国にする位で終わっていたと思う。
「それでもロシアはね」
「完全にですね」
「攻めて来るつもりだったから」
 日本、僕達の国にだ。
「戦わないといけなかったんだ」
「そうでしたね」
「だから戦ってね」
「勝ちましたね」
「必死に努力してね」
「そうした戦争で」
「侵略戦争でもなかったよ」
 このことは事実だった。
「後の併合はね」
「それはですね」
「もう成り行きだったから」
 そのロシア大使館に逃げ込んだ王様とお妃様が変なことをしたからだ。
「あの戦争とは関係あっても」
「侵略ではなかったですね」
「そうだったからね」
「戦争もしていませんし」
「そう、このこともね」
「覚えておく必要がありますね」
「そう思うよ、それと」
 他にもだ、僕は千歳さんにさらに話した。
「龍馬さん東郷さんと顔見知りじゃないけれど」
「お会いしていないですね」
「同じ時代に生きてはいたよ」
 東郷さんの少年時代が龍馬さんが活躍した時代になるだろうか。
「けれどね」
「顔見知りではなかったですね」
「そう、けれどね」
「関係があったのですか」
「これは文化祭でも紹介してるクラスあったけれど」
 龍馬さんを特集しているクラスで書かれていたことだ。
「あの人日本海海戦で出て来たんだ」
「そのお話は確か」
「この時に明治皇后の枕元に出て来たんだ」
「英霊ですね」
「それで出て来て」
 そしてだったという。
「海戦の勝利を言ったんだ」
「そうしたお話が残っていますね」
「本当かどうかわからないけれど」
 それでもだ。
「そうしたお話があるんだ」
「本当でしょうか」
「嘘か真かわからないけれど」
 それでもだ。
「それでもね」
「そうしたお話が伝えられていますね」
「面白いお話だよね」
「そうですよね、死んでも日本を見守っていたんですいね」
「そう考えるとね」
 それならだ。
「今もね」
「日本を見守ってくれていますか」
「きっとね、他の人達もね」
「幕末、明治に活躍した人達も」
「英霊となってね」
「日本を守ってくれていますね」
「その筈だよ」
 僕は今度はこう話した。 
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