ヘタリア学園
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第二百九十二話 彼の方が有名
第二百九十二話 彼の方が有名
「おいあれ見ろ!」
「すげえ、本当にいたのかよ!」
今日もカナダの家にあるオカナガン湖に沢山の人が集まっています。お目当てはこの湖に現われる謎の生物オゴポゴです。そのコブやシルエットを見て皆驚きの声をあげているのです。
「まさか見られるなんて思わなかったよ」
「そうだな。しかし何て大きさなんだ」
湖面に見えるシルエットはかなりの大きさです。言うまでもなく人間なんか一呑みではないかと思える位です。そんなのが出て来るのですからこの湖はかなり有名です。
けれど。その持ち主というと。
「流石アメリカだよなあ」
「ああ、ビッグフットだけじゃなかったんだな」
多くの人がここをアメリカだと思っていたのでした。
「オゴポゴか。覚えたぜ」
「他にもチャンプとかジャージーデビルとかいるしな。奥の深い国だぜ」
「あの」
そんな彼等にカナダが尋ねます。
「確かにチャンプとジャージーデビルはアメリカの家にいるらしいけれど」
「んっ!?」
「ビッグフットは僕の家でも出て来るよ。それに」
「それに?」
誰だという感じで自分を見る皆に話します。
「オゴポゴは僕の家に出て来るUMAなんだけれど」
「そう言うあんたは誰なんだい?」
「人間だからUMAじゃないようだけれどな」
「だからカナダなんだって・・・・・・」
何と家のUMAよりも知名度の低いカナダなのでした。これはある意味本当に凄いことです。
第二百九十二話 完
2008・8・23
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