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おぢばにおかえり

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第五十七話 卒業式その二

「よかったわ」
「何、下の下以下って」
「凄い言い方ね」
「仮面ライダーであったの」
 正確に言うと四作目の社長さんです。
「こうした表現があってね」
「ちっちも言ったの」
「そうなの」
「そうなの、そんな人もいなかったから」
 有り難いことにです。
「よかったわ」
「それだけでもよかったわよね」
「一体どうしてこうなったっていう位性格悪い人もいるから」
「有り難いことにそんな人もいなかったし」
「私達もよかったわね」
「ええ、そうした人ってね」
 私が見た限りではです。
「何処でもいるからね」
「ええ、おみちの中でもね」
「やっぱりいるのよね」
「物凄く性格が悪くて嫌な人」
「そんな人もいるけれど」
「結構なことに出会うことがなかったから」
 だからです。
「私も嬉しかったわ、それでね」
「ええ、これからね」
「本当にいよいよ卒業ね」
「その時が来るのね」
「そうよね、そう思うだけで」
 本当にでした。
「色々思うわね。ただ卒業しても」
 私の場合はです。
「おぢばにいるからね、私は」
「あっ、私もよ」
「私だってそうよ」
 何人か私に言ってきました。
「おぢばに残るから」
「そうするからね」
「だからまたちっちと会うわね」
「私なんか同じ大学だし」
「そうよね、実家に帰る人もいれば」
 そうした娘もいればです。 
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