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新ヘタリア学園

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第二百五十一話  今までを思うと

第二百五十一話  今までを思うと
 クラウディウスさんはご自身の過去を思い出して自分のところに皇帝にと言ってきた人達に言いました。
「僕ずっと涎垂らしてて脚も悪くて」
「ああ、そういえばそうですね」
「まあ気にしなくていいかと」
「母上にも馬鹿だ馬鹿だと言われて」
 それでというのです。
「誰からも相手にされなかったんだよ」
「それで学問に打ち込まれた」
「左様でしたね」
「他にやることがなかったから」
 はがないみたいなお話です。
「だからだし」
「その学識を買っているのです」
「我々としては」
「あの、本当に身の安全は」
 このことが気になっているクラウディウスさんでした。
「大丈夫かな」
「ですからご安心を」
「皇帝になって下さい」
「まあ皇帝の方は必要ですから」
 ぽろりと本音が出ました、お神輿は国家にとって必要不可欠なものであるということでしょうか。よくも悪くも。


第二百五十一話   完


                 2020・1・15
 
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