新ヘタリア学園
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百五十話 事実かというと
第二百五十話 事実かというと
カリギュラさんはもうそのやることなすこと滅茶苦茶というか明らかに異常といったものでした。ですが。
そのカリギュラさんの振る舞いについてイタリアは日本にお話しました。
「事実かどうかはね」
「わからないですか」
「かなり脚色入ってるって言われるよ」
その実はというのです。
「あの頃の歴史書って政敵の人が滅茶苦茶書いたからね」
「ネロさんもそうですね」
「だからね」
こうしたことがあったからだというのです。
「カリギュラさんについてもね」
「真実はどうか、ですか」
「そこの見極めが難しいんだ」
「ネロさんは実は、でしたし」
そんなに悪い皇帝ではありませんでした。
「歴史というものは難しいですね」
「真実かどうかわからないからね」
「はい、歴史書をそのまま読みましても」
「ローマ爺ちゃんの記憶も曖昧だったしね」
あまりにも昔のことだったからです。
とにかくこうしたことを見極めることが重要です、カリギュラさんも本当におかしな人だったのかどうかということも。
第二百五十話 完
2020・1・14
ページ上へ戻る