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八条学園騒動記

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第五百四十六話 〆に入れるものその六

「それはな」
「ないっていうのね」
「本当に絶対にな」
 そうしたことはというのだ。
「無理だろうな」
「韓国が日本から離れることは」
「もう日本ばかり見て」
「考えて動いているから」
「何から何までな」
「それじゃあ」
「本当に無理だな」 
 韓国が日本から離れる、そのことはというのだ。
「どう考えても」
「残念なことね」
「残念っていうかな」
「っていうか?」
「習性か」
 それではないかというのだ。
「もうな」
「習性ね」
「ああ、韓国人に滲み付いたな」
 そうしたものだというのだ。
「日本にあれこれ言ってな」
「日本を物差しにして何でも考えてやっていく」
「そうしたな」
「習性になってるのね」
「だからな」
 それでというのだ。
「無理かもな」
「これが治るのは」
「治ったら大きいにしてもな」
 それでもというのだ。
「もうな」
「どうしようもないのね」
「そうかもな、けれど韓国が日本から離れることがな」
 それがとだ、洪童はまた言った。
「出来たらな」
「韓国はっていうのね」
「動いてな」
 そしてというのだ。
「大きく変わるだろうな」
「連合の普通の国になるかしら」
「もっと産業とか文化もよくなるだろ」
 そうしたものもというのだ。
「本当に」
「それで国自体がなのね」
「大きく変わると思うんだよ」
「それでお兄ちゃんとしては」
「そうなって欲しいな、おかしいだろ」
 焼酎をまた飲んで言った。
「連合の国なのにエウロパは二番でな」
「日本のことばかり言うのは」
「連合の敵は何処だよ」
 その根本にあるものを指摘した。
「一体」
「エウロパに決まってるじゃない」
 春香は兄のその指摘に即答で返した。
「それは」
「そうだよな」
「誰がどう見てもね」
「あの国とは本当に敵対してるしな」
「国交自体ないしね」
「それで常にいがみ合っている」
「イデオロギーも違うしね」
「こっちは大衆民主主義でな」
「向こうは貴族制だからね」
「お貴族様が偉そうにしている国なんてな」
 それこそというのだ。
「論外だろ」
「そうよね」
「けれどな」
「韓国もエウロパは嫌ってるけれどね」
 このことは事実だ、やはり連合の中にある国なのでどうしてもエウロパという国には敵愾心が存在しているのだ。 
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