| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五百四十五話 日本についてその十二

「これからだろ」
「そうよね」
「韓国がこれからどうするかで」
「昔のことじゃないわね」
「昔のことを言っても仕方ないしな」
「本当にね」
「それで韓国の敵はな」
 それは何かという話もした。
「連合にいるんだからな」
「エウロパよね」
「どう見てのあの国だろ」
「そうそう、工作員送り込んできたし」
 春香も豚肉を食べつつ答えた、スライスされたそれは実に食べやすい。
「今だってね」
「あからさまにこっちを敵視してな」
「あれこれ言ってね」
「隙さえあればな」
「仕掛けてくるでしょうね」
「絶対にな」
「あそこはそうした国だからね」
「そうしない筈がないんだよ」 
 それこそというのだ。
「本当にな」
「そうよね」
「だからな」
「あそこが敵で」
「日本は敵じゃない」
「同じ連合の国だからね」
「だからその日本に何か言っても」
 韓国が普段している様にだ。
「もうな」
「意味ないわね」
「その意味のないことに必死になるなんてな」
「無駄なことしてるわね」
「本当にそんなことする位なら」
 無駄なこと、それをというのだ。
「前向きになってな」
「自分達で頑張るべきよね」
「そうだろ、それがな」
「正しい在り方よね」
「他の国だってそうしているからな」
 韓国以外の連合の国はというのだ。
「だったら韓国もな」
「そうしないとね」
「本当におかしなことだよ」
 洪童は眉を曇らせて述べた。
「それが千年以上続くことにしてもな」
「そうよね、ずっとね」
「日本を知らない韓国人はいないしな」
「一人もね」
「もう学校で絶対に習うからな」
「幼稚園の時点で先生が言う位ね」
「日本日本だからな」
「もう教科書なんて」
 小学校からのそれはというと。
「もうね」
「歴史のはな」
「日本が主役よね」
「古代から出て来るからな」
「歴代国家があって」
「それと一緒にな」
「ずっと日本が出てるから」
 その歴代国家の歴史と共にだ。
「特に併合前後からね」
「完全に主役になるよな」
「そんな風だから」
「誰もが日本知っていてな」
「日本日本ってなるのよね」
「独立しても」
 一九四五年以降もというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧