ヘタリア学園
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第二百八十三話 やって来るのはこんな濃い面子
第二百八十三話 やって来るのはこんな濃い面子
アメリカのアドバイスで思いきりオープンになることにしたカナダ。早速家の新しい住人を募集しだしました。
「というわけで僕カナダは新しい住人を歓迎します!」
派手に宣伝して大規模なキャンペーンまで行っています。
「暮らし易いアットホームな雰囲気と安い物価ならおそらく何処にも負けないよ!」
こうした感じでキャンペーンを行います。目立たない彼にしてはかなり頑張っています。その頑張っているという自覚はありました。
「ふう、こんな感じかな」
実感があるのでにこにこしています。
「これで色々な国から人がやって来たら」
既にそうした光景が頭の中に思い浮かんでいます。
「皆でポテトキャセロール一緒に食べたりするんだあ!」
日本や他の温厚で爽やかでフレンドリーな人達に囲まれて朗らかに笑う自分自身を想像してもううっとりです。そこには薔薇色の未来がありました。その未来を胸に家に帰って来てみると。
「おかえりある」
「おかえりだぜ」
「やあ、ちょっとお邪魔してるよ」
何故か中国と韓国、ついでにアメリカまでいます。個性派国家が山盛りの太平洋においてとりわけ濃い面子です。カナダは三人を見て卒倒しそうになりました。
家の中はもうかなりのものです。アメリカがカナダのめぼしい品物を買い漁ったり中国の家の人達が集まってそこで早速騒ぎだしたりもっと騒がしくて傍若無人な韓国が好き勝手やったりして。家はカオスになり果ててしまいました。
「何でこんなことに・・・・・・」
頭を抱え込むカナダでした。
「頑張れ僕・・・・・・。未来の未来は今にありだ、だから」
とは言ってもカオスになってしまった家はどうしようもありません。よりによってイギリスやフランスよりも濃い面子に占拠されそうなカナダなのでした。
第二百八十三話 完
2008・8・19
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