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ヘタリア学園

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第二百七十一話  違うんですけれど

第二百七十一話  違うんですけれど
 カナダが街を歩いていると。いきなり後ろから手刀が飛んで来ました。存在感はないですが不幸に遭うことではラトビア並かも知れません。
「手前アメリカかあ!」
 色が黒くて少し太った縮れ毛を後ろで束ねた髭のお兄ちゃんです。アメリカの宿敵キューバです。
「積年の恨みだ喰らえやっ!」
「たわば・・・・・・じゃなくてめいぷるっ!」
 いきなりいい迷惑です。けれど何とかキューバの方を振り向いて言います。
「何するんだよ。僕はアメリカじゃないですよ」
「ああん!?どう見てもアメリカやろがこの眼鏡!」
 元々スペインのところに入っていたのでスペインの言葉に似ているキューバの言葉遣いです。
「嘘ついてもばればれなんやぞ!」
「いいですか僕はカナダです」
 間違えられてまた殴られるのは嫌なので言い返します。
「似てるってよく言われるけれどアメリカとは別、あんなのと一緒にしないで下さい」
 何気にアメリカには迷惑しているようです。
「むしろ僕はアメリカには迷惑しているんですよ」
「おお、そうやったんか」
 これを聞いてキューバは納得したかに見えましたが。
「アメリカの子分の奴か。やっぱ手加減せえへんで」
「いやだから・・・・・・何でこうなるのーーーーーーーーっ!!」
 怒りを露わにして手をボキボキとさせるキューバでした。本当にカナダは不幸を招き寄せる体質であるようです。何処の学校の三男坊の総長なのでしょうか。


第二百七十一話   完


                          2008・8・13
 
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