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新ヘタリア学園

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第二百三十話  鐘の音が

第二百三十話  鐘の音が
 タイでお寺の鐘の音が五月蠅いとあるマンションの住人から苦情が来ました、タイはそのお話を聞いて首を傾げさせました。
「お寺の鐘が、ですか」
「私のところでもありました」
 日本がタイに応えます。
「除夜の鐘の音が五月蠅いと」
「日本さんのそれは煩悩を祓いますね」
「ですが」
 それでもというのです。
「苦情が来て裁判所が認めました」
「恐ろしい裁判所ですね、私のところではです」
 タイは日本にすぐに答えました。
「それはなくて」
「国民の皆さんがおかしいと言われて」
 そしてというのです。
「マンションの住人を調べまして」
「そうしてですか」
「苦情を言っていたのは私のところに逃れて来ていた韓国さんの詐欺班だった様で」
「そうですか」
「はい、困ったことです」
「まさかと思いますが」
 ふと思うところがあった日本でした、ですがそのことはあえて言わないで自分が思うだけのことにしたのでした。


第二百三十話   完


               2020・1・4
 
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