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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百八十七話 脳機能エラー対策室その二

 アルブレヒトは久瑠美の席の前に立ってこう言った。
「俄かにはです」
「信じられない話だよ」
「はい、ですが」
 禍木に対して答えて述べた。
「それでもです」
「今はだよな」
「実際にアンデットと戦い」
 そしてというのだ。
「スサノオともです」
「あいつの話も聞いたよな」
「はい、その後ですから」
 それでというのだ。
「信じられます」
「そうだよな、あんたも」
「はい」
 その通りという返事だった。
「今は」
「そういうことでな」
「スサノオはですな」
「この世界をどうこうするつもりはないんだよ」
 禍木はこのことも話した。
「それも一切な」
「そして目的は」
「俺達と戦ってな」
「退屈から逃れることですね」
「ああ、本当にそれがな」
 まさにというのだ。
「あいつの目的なんだよ」
「そういうことですね」
「退屈が嫌なら寝てればいいのに」
 小糸はぽつりと述べた。
「けれどそれは」
「わかるよな、それは」
「ええ、それでも退屈を凌ぐには限度があるわ」
 小色は禍木にすぐに答えた。
「寝ることでは」
「だからだよ」
「最初はライダーの人達の世界征服を考えて」
「そして今はな」
「それぞれの世界で仕掛けて戦って」
「そのうえでな」
「それを見て自分も戦って」
 そうしてというのだ。
「退屈から逃れている」
「そういうことなんだよ」
「わかったわ」
 ここまで聞いてだ、小糸も頷いた。
「そして降りられることも」
「戦いが嫌ならな」
「すればいいのね」
「そういうことだよ」
「そのこともわかったわ」
 小糸はこう言ってまた頷いた。
「意地の問題ね」
「要するにな」
 禍木もその通りだと答えた。
「このことは」
「嫌なら逃げればいい」
「そういうことだよ」
「売られた喧嘩だから買うわ」
 これがだ、小糸の返事だった。
「それなら」
「ああ、それならな」
「まずは敵をよく知る」
「そしてな」
 それでとだ、禍木はさらに言った。
「その為のこともな」
「皆さんは持っているのね」
「これだよ」
 こう言ってだ、禍木はすぐにだった。
 その手にファイルを出してきた、そのうえで対策室の面々に対して確かな声でこうしたことも言った。
「アンデットのデータが載ってるぜ」
「これを読んだら」
 久瑠美は目を驚かせて言った。 
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