| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百八十六話 アンデッドという存在その十一

「流石に騙され続ける訳にはいかない」
「大変なことにもなったしな」
「だからな」
「俺達ももう騙されないぞ」
「俺もだ」
 相川も言ってきた。
「気をつけている」
「本当に気をつけて下さい」
 禍木の言葉は真剣そのものだった。
「敵はそこを衝いてきますから」
「そういえば私達の戦いってそういうのないわね」 
 舞はここでこのことを話した。
「ファントムもそうしたことしないから」
「相手を騙すとかは」
「しないでしょ」
「はい、確かに」
 その通りだとだ、晴彦は舞に答えた。
「それはしないですね」
「だからね」 
「エニグマみたいなのはいても」
「あれは例外で」
 人を騙す様なファントムはというのだ。
「少なくとも私達の知ってるファントムはね」
「人間的だったり動物的でも」
「策略は使わないから」
「そうですよね」
「ライダーの人達も」
 舞はまだライダーの顔触れを把握していないのでこう言った、何しろ自己紹介も聞いていないから当然のことだ。
「安心していいと思うわ」
「例えファントムが出て来ても」
「むしろ私達の方がよ」
 舞は顔を顰めさせて晴彦に話した。
「心配よ」
「僕達がですか?」
「だからファントムの事件って水着や裸とか多いでしょ」
「それに関係することが」
「だからね」
 それでというのだ。
「その方が心配よ」
「水着になることとか」
「あと裸になることも」 
 このこともというのだ。
「私としては心配よ」
「まあアンデットとの戦いなら大丈夫ですよ」
「そうだといいけれどね」
「はい、それに」 
 晴彦はさらに言った。
「今僕達はこの街で戦っていますね」
「ええ、学校の外でね」
「でしたら」
 それならというのだ。
「海辺とかプールにも出ないので」
「そのことは安心して」
「そのうえで戦えますよ」
「だったらいいけれどね」
「はい、僕もそう思います」
「それはそうとして」
 栞は舞のその制服姿を見てこうも言った。
「またいいセンスの制服ね」
「似合ってますか?」
「黄色いセーターもね」
「うちの制服基本上下白なんです」
 舞は栞の褒めている言葉に笑顔になって応えて話した。
「それでも私はセーターが好きで」
「それでなのね」
「これ着てます」
 こう栞に話した。
「ネクタイは青、水色で」
「ブラウスは黒ね」
「そうなんです」
「あれっ、晴彦さんに先輩に」
 今度は黒髪のロングへアに楚々とした外見の舞と比べると胸も背も少し小さい少女が来た。整った気品のある顔立ちで白いブラウスは晴彦のものを女ものにした感じだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧