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レーヴァティン

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第百二十六話 湖の征伐戦その二

「ではな」
「これからだな」
「戦うが」
「問題は何処で来るか」
 英雄は今は船の上にいる、鉄甲船の甲板にいてその横にいる幸正に答えた。
「それが問題だ」
「何度も言うがここは連中の遊び場だ」
「庭だな」
「それだけにこの場所を知り尽くしている」
 幸正は船の周りを見つつ述べた。
「それだけにな」
「何時何処からかだな」
「来るかわからない、わし等は攻めているが」
 それでもというのだ。
「攻めるのはだ」
「相手だな」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「ここはな」
「この複雑な潮流とだ」
 英雄は湖を見た、今船員達はその複雑な潮流の中で船を動かすことについてかなり苦労している。その中で言うのだ。
「島も多い」
「まさにここは迷路っちゃな」
 留美も言ってきた。
「だからうちもっちゃ」
「獣や魔物を使っているが、だな」
「物見を普段の倍以上出してるっちゃ」
「そうしてだな」
「警戒しているっちゃ、ただ」
「それでもだな」
「本当にここは愛絵の遊び場っちゃ」
 留美もこう言うのだった。
「だからっちゃ」
「何時どうして攻めて来るかわからないか」
「その通りっちゃ、それに」
 留美は深刻な顔でこうも言った。
「随分と魔物も多いっちゃ」
「そうだな、どうもだ」
「今この瀬戸内はっちゃ」 
 どうかとだ、留美は英雄に話した。
「魔物が随分と多いっちゃ」
「連中の征伐もな」
「うち等の仕事になっているっちゃ」
「そうだな、だがな」
 それでもとだ、英雄は言うのだった。
「俺達はこの世界を救う」
「それがすべきことだからっちゃな」
「魔物はこの辺りの民衆も襲う」
「だからっちゃな」
「海賊達も気になるが」
 それでもというのだ。
「それ以上にだ」
「魔物は放ってはいけないっちゃ」
「だからまずはだ」
「魔物の征伐っちゃな」
「そちらだ。そこで敵が来るなら」
 海賊達、彼等がというのだ。
「その時にだ」
「戦うっちゃな」
「そうする、今は魔物が第一だ」
 こう言ってだ、湖に出た英雄は今はまずは魔物達を倒していった。湖の魔物は実に多くそれでだった。
 征伐に苦労していた、魔物達は次から次に出て来ておりその中には海巨人もいて湖から船を襲ってきた。
 英雄はその巨人のうちの一体を真っ二つにしてから言った。
「巨人まで出るとはな」
「しかもでござる」
 智も一体の巨人を倒してから英雄に応えた。
「何体も出て来るでござる」
「そうだ、それならだ」
「余計にでござるな」
「海賊征伐に出ているが」 
 それでもとだ、英雄は周りにまだ巨人がいるかどうか見回しつつ智に述べた。 
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