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ほのかに甘くHOLIDAY

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第三章

「だから君比較対象悪いよ」
「そうか、じゃあ優しくて気がついてな」
「いいっていうんだ」
「だからそういうところ見てくれた娘ならな」
 それならというのだ。
「いい娘だな、そりゃデブだから嫌とかな」
「また具体的な例出すね」
「人を外見だけで判断してしかも傷付ける様な娘ならな」
「付き合うなっていうんだ」
「どんな美人でも止めておけ」
 そうした娘はというのだ。
「正確ブスに決まってるからん」
「それも具体的な話知ってるんだね」
「ああ、だからな」 
 それでというのだ。
「今も言うんだよ」
「君も色々あるね」
「だからそうした娘とはな」
「付き合ってもだね」
「いいってな」
 その様にというのだ。
「俺も言うぜ」
「そうなんだね」
「その娘大事にしろよ」
 色々あった友達は僕に笑って話した、そして僕もその言葉を受けた。
 その次の日に彼女とデートをしたけれど。ここで僕は彼女を見た。
 小柄で身長は一五〇位だ、黒髪をショートにしていて肌は白くて八重歯だ。そして垂れ目で。
 澄んでいてきらきらしている、僕はその目を見て言った。
「奇麗な目だね」
「そうかしら」
「そう、本当にね」
 実際にと言うのだった。
「奇麗だよ」
「いつもそう言ってくれるわね」
「だってね」
「本当だからって言うのね」
「そうだけれど」
「何かいつもそう言われてるけど」
 それでもと言うのだった。
「そんなに目が奇麗かしら」
「そうだよ、それとね」
「それと?」
「笑顔もね」
 僕は表情のことも話した。
「本当にね」
「そうなのね」
「何かもう見てると」
 それだけでだ。
「街の皆が振り返るみたいな」
「そんな風になの」
「そう思ってね」
 それでというのだ。
「僕心配になるよ」
「またそんなこと言うから」
「いや、だからね」
「本当だっていうのね」
「それでだけれど」
「何かいつも本当って言われてるけれど」 
 彼女は僕に笑って話した。
「私そんなにね」
「奇麗じゃないって?」
「そう思うけれど。ブスって言われたことあるし」
「それは言った奴がおかしいんだよ」
 僕はこう確信している。
「そいつがね」
「そうかしら」
「そうだよ、本当におかしな奴だから」
 それでだ。 
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