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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第二百三十八話

デパートの四階にあるゲームセンターに来た。

ロリsがめっちゃはしゃいでいる。

なお刀奈と箒はまだ合流していない。

箒が認識阻害使ってどっかでにゃんにゃんしてるのだろう。

「一夏」

簪が俺の手を引いて連れていったのは……。

「太鼓の達人?」

「そう。しない?」

「やってもいいんだけど……」

ちょっとロリsを呼ぶ。

「お前達。これやってみてくれないか?」

とアルシャーヴィン姉妹に対戦モードでやらせてみる。

選曲はネットで調べた最高難度曲だ。

が、この二人ならば問題なかろう。

曲が始まった。

太鼓のマークが重なるようにして流れてくる。

そしてその悉くをジャストタイミングで合わせるアルシャーヴィン姉妹。

案の定パーフェクト。

当たり前だ。概念拡張系思考加速魔法ブレイン・バーストを使っているのだから。

「いまエレンとリムは魔法を使って思考を加速して、謂わば力業でクリアした。
で、俺や箒はもちろん三人より長く魔法を練習してる。
その気になれば魔法無しで飛んで来る音速の弾丸を捉えられる」

つくづく人外だよなー。

俺も箒も既にヒトじゃないけど。

「アンフェアだからさ」

「むぅ……」

簪がムスッとしている。

「つー訳であんまゲームはしたくないんだよ」

こういう体を使うゲームは、特に。












簪達とプリクラを撮った後、俺だけ楯無に手招きされゲーセンを後にした。

向かった先は地下のフードコートだ。

サーティワンでアイスを買い、適当な席に座る。

「なんか用? 楯無」

「ん。ああ。実は楯無をやめようと思ってな」

そう来たか。

「やめるってことは、刀奈に楯無の名前を譲るって事か?」

「まぁ、そうなるな」

「刀奈に楯無の責務を負わせる気か?」

「それは………………」

「もう少し待っていてもいいんじゃないか?」

「………そうか」

カウンタースパイ、そしてカウンターアサシンを専門とする暗部の長という立場は、15歳の少女には重すぎる。

「俺は反対するよ。刀奈には楯無の名前は重すぎる。
刀奈の事だ。楯無を継いでもうまくやるだろう。
でも、万が一失敗したらどうする?」

「……………………」

「お前達の仕事に失敗は許されない。そして失敗したとして、己の命で払える物でもない」

「そう……だな……」

「ま、後でお前の腕をアップグレードしてやるよ。
だから、その腕で。この国を裏から護ってくれよ。ダークヒーロー」

「ダークヒーローねぇ……くくっ…俺はそんな質じゃないな」

「そうかい」




あ、そうだ。忘れてた。

「なぁ楯無」

「なんだ?」

「お前が北海道でやり合った怪異だけどさ、これで合ってる?」

とスマホの画面を見せる。

「なっ!? コイツだ! どうしてわかった!?」

「んー……まぁ。企業秘密って事で」

決定だな。











更識家に帰り、簪にジェットインジェクターも渡した事だし例の怪異対策でもしようかと考えていた所。

「お、おい坊主! 助けてくれ!」

「んにゃ? 楯無?」

マナー無視上等と言わんばかりに楯無が戸を開けた。

今は部屋に俺しか居ないからいいけどさ。

「どったの?」

「あ、朱美に!」

「朱美さんがどうしたの?」

「例の薬がバレた! 俺にまでキレてるんだ助けてくれ!」

次の瞬間。

ヌッと楯無の後ろから伸びた手が楯無の肩を叩いた。

「あ・な・た?」

「ひぃっ!?」

やべぇ。

朱美さんキレてる。

俺は即座に猫になり、開けていた窓から飛び出した。

訓練場でロリsに更識の実働部隊がボコボコにされているのを(とは言えこの数日で少しはロリsに当てられそうな奴は増えている)見た後で夕食の席に向かった。

「…………………………………」

朱美さんが俺に用意していたのは猫まんまだった。

白ご飯に出汁をかけて上に鮭の切身が置いてある。

しかもだ。

お盆に乗せたソレが何故か畳の上に置いてあった。

ふぅ。しょうがねぇなぁ。

「にゃーん…」

人の姿に戻る事なく食べる事にした。

朱美さんがザマァ的な目で見ている。

しかも美味しい。

美味しいから余計に腹が立つ。

猫まんまを食べていると、唐突に背中を撫でられた。

「みゃぅ?」

両隣は更識姉妹。

手を伸ばしていたのは刀奈だった。

「ねぇ一夏くん。家のペットにならない?」

「にゃー」

首を横に振っておく。

「えー。家のペットになったら私とか簪ちゃんのおっぱい飲み放題よ?」

「なぉー」

箒と束さんを三本の内の二本の尻尾で指す。

「こっちは四人よ?」

刀奈がそう言うと本音と虚さんが顔を反らした。

ああ、虚さんまで巻き込んだのか。

そりゃ朱美さんも怒るわ。 
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