| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

インフィニット・ストラトス〜サイバネット・テンペスト〜

作者:村雲恭夜
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 目次
 

プロローグ/吹き荒ぶ嵐

 
前書き
新小説、連載開始!
って言うか、久々だよこんちくしょう!
久々過ぎて感覚わかんないから温かい目で見て!! 

 
「インフィニット・ストラトス」____通称「IS」。
十年前に日本を射程距離とする、ミサイルの配備されたすべての軍事基地コンピュータが一斉にハッキングされ、約2300発以上のミサイルが発射。日本に向けて放たれるが、それを謎のISが全て叩き落とし、それを捕獲、または破壊しようとした各国の軍事兵器の大半を無力化した事件を気に、世界は女尊男卑の世界が始まった。
ただ、一つ変わらなかったことは一つ、ほんの些細な事かもしれないが____中立なゲームが一つだけ存在していた。
____世界に普及している、唯一のゲーム「遊戯王」。
その世界大会が今、行われていた。

「テンペストにダイレクトアタックだ!ガイアセイバー!!」
馬に乗った電子の騎士が、テンペストと名乗るプレイヤーに差し迫る。
『プレイヤー・テンペスト、ライフは残り1900!このダイレクトアタックを食らえば、勝負が決まってしまうがー!?』
世界大会の解除がヒートアップしていくなか、テンペストは静かに墓地からカードを呼び覚ます。

「墓地のトラップカード、リコーデッド・アライブの効果!」

「な____!?」

電影の騎士ガイアセイバーを操る、黒髪のプレイヤーが身動ぐ。

「リコーデッド・アライブをゲームから除外し、除外されているコードトーカーリンクモンスターを、俺のメインモンスターゾーンに特殊召喚する!電影の騎士ガイアセイバーの前に立ち塞がれ!《デコード・トーカー》!!」

『ハァアアアアッ!!』

テンペストの声と共に、黒き穴から漆黒の騎士がガイアセイバーの前に現れる。

『プレイヤー・テンペスト、ここでまさかのリコーデッド・アライブゥウウウウ!!』

「だが、攻撃力はガイアセイバーのほうが上だ!!」

「甘いな、餓狼。デコード・トーカーはリンク先のモンスターの数、攻撃力を500アップするのを忘れたか!!パワー・インテグレーション!!」

「しまっ____!?」

『ォオオオオッ!!フンッ!!』

大剣を振り上げ、デコード・トーカーが吼える。それに畏怖したのか、ガイアセイバーの騎乗している電子の馬がその足を止める。

「っち…、バトルは終了だ、カードを伏せてターン終了…」

『プレイヤー・餓狼、ここは一伏せして逆転を狙う作戦に変えた!』

『…しかし、おそらく彼には勝てませんねぇこれ』

実況者の一人が唸りながら苦悶の顔をする。長年彼を見ていればこんな状況、ひっくり返せるとは言わんばかりの顔だ。

「俺のターン…スキルを発動するぜ」

テンペストが宣言する『スキル』発動に、右手が光る。

『よっしゃあ!テンペスト、嵐を巻き起こせぇ!!』

彼のみに聞こえる声を聞きながら、テンペストは高らかに宣言する!

「俺の場にリンクモンスター一体のみの場合、俺はスキル『テンペストドロー』を使用!リンク召喚をこのターン一度のみにする代わり、リンクモンスターのリンクマーカーの数、ドローする!!ドロー!!!」

デコード・トーカーが剣を高く上げると、テンペストのドローしたカードが右手を介して光り輝く。

「さぁ…嵐を起こすぜ。場にリンクモンスターが存在するとき、手札のトルネード・バスターの効果!自身を特殊召喚する!」

デコード・トーカーの右に、剣に風を纏う剣士が現れる。

「トルネード・バスターの効果!メインモンスターゾーンにこいつとリンクモンスターしか存在しないとき、墓地からサイバース族モンスターを復活させる!出ろ、コード・エクスポーター!!」

トルネード・バスターが風を巻き起こすと、デコードトーカーの左に、緑色の鳥が姿を現す。

「行くぜ…現れろ、嵐吹き荒ぶサーキット!!」

上空に、サーキットマーカーが現れ、それにデコード・トーカーとコード・エクスポーターがマーカー接続される。

「召喚条件は、効果モンスター2体以上!現れろ、リンク三!《トランスコード・トーカー》!!」

テンペストの声と共に、銃器を操りし橙色の戦士が、エクストラモンスターゾーンに現れる。

「しまっ…!」

「素材にしたコード・エクスポーターの効果!墓地のレベル4サイバース族モンスター一体を手札に加える!しかし、フィールドから素材にした場合、手札に加えず効果を無効にして特殊召喚する!」

墓地からエクスポーターの嘶きにより、フィールドに黒い穴がトランスコードの右斜めに現れる。

「俺が選択するのは、フィールド素材効果!墓地より甦れ、マイクロ・コーダー!」

テンペストの呼びかけに応じたのは、デコード・トーカーに似た剣を持つ小さき剣士。

「だが…っ!これでお前はリンク召喚権を失った!!」

「リンク召喚一度のみで止まると思ったなら驕ったな餓狼!!トルネード・バスターの第3の効果発動!!」

「何ぃ…っ!?」

『ここで必勝パターンの連携コンボ発動かー!?』

実況者と餓狼の反応を他所に、トルネード・バスターの効果が起動する。

「トルネード・バスターは、場のサイバース族をゲームから除外することで、そのレベルと属性の同じサイバース族モンスターをデッキから呼び寄せる!!悪いな、マイクロ・コーダー…だが、マイクロ・コーダーを糧として現れろ、サイバース・シンクロン!!」

マイクロ・コーダーが唸りを上げて場から消え去り、代わりに奇天烈な形をしたモンスターが場に現れる。

「更に行くぜ?テンペスト・バスターは、その特殊召喚したモンスターのレベル分、自身のレベルを下げる!そのレベルは3となりこのターンのみ元々のレベルに固定され、攻撃力はそのモンスターのもともとの数値となる!」

テンペスト・バスターの剣の風が弱まり、刀身が展開され、膝をつく。

「更にトランスコードの効果!墓地のリンク三以下のモンスターを、リンク先に特殊召喚する!戻ってこい、デコード・トーカー!」

トランスコードが銃弾を、自分の後ろに放つと、そこから穴が展開され、デコード・トーカーが墓地より蘇る。

「そして俺は手札から魔法カード、サイバネット・フュージョン発動!場のデコードと手札のクロック・ワイバーンを融合!!」

デコード・トーカーと、手札から実体化したクロック・ワイバーンが重なり、渦の中へと身を投じていく。

「今、雄大なる翼のもとに集いしつわものたちよ!新たなる伝説を呼び覚ませ!融合召喚、来いっ!《サイバース・クロック・ドラゴン》!!」

『ゴァアアアアアッ!!』

鋭い翼を羽撃かせ、紫の電子の龍がその姿を現す。

「クロック・ドラゴンの効果!融合召喚成功時、素材にしたリンクモンスターのマーカー分、デッキからカードを墓地に送り、クロック・ドラゴンの攻撃力をアップする!マーカーは3つ、よってカードを3枚墓地へ送り、3000のアップ!サイバース・クロックアップ!!」

雄叫びを上げて、クロック・ドラゴンが翼を広げる。それに呼応したのか、膝をついていたトルネード・バスターが立ち上がる。

「更に!俺はサイバース・シンクロンの効果を発動!場のモンスター一体を選び、元々のレベルをターン終了まで倍にする!俺はレベル6となったトルネード・バスターに、レベル1のサイバース・シンクロンをチューニング!」

更に畳み掛けるように、サイバース・シンクロンの効果からのシンクロ召喚宣言。

「なっ…!?トランスコードのリンクマーカーはクロック・ドラゴンで封じてる筈…!!」

「ふっ…ああ、そうだな?だが…召喚方法なんてアニメと一緒でいくらでもあるのさ!召喚前に手札から永続トラップ、リンク・アンサイン!コイツは場にリンク三モンスターが存在するとき、デュエル中一度のみ手札から発動できる!」 

「っ…!!?」

『リンク・アンサイン…!?これは…っ!?』

『……リンク・アンサイン。永続トラップと銘はうっているが、手札からと場からでは効果の違うカード効果があります。』

実況者の一人が唸りながら喋る。それを聞いてか聞かずか、テンペストが動く。

「このカードが手札から発動されたターン、このカードの上を『リンクマーカー』とし、その上にエクストラモンスターを特殊召喚出来る!!」

「なん…だと…っ!?」

リンク・アンサインの上がマーカーとなり、そこにトルネード・バスターとサイバース・シンクロンが飛び込む。

「紫電一閃!未知なる力が、飛竜乗雲となる!シンクロ召喚!降臨しろ、レベル7!《サイバース・クアンタム・ドラゴン》!!」

『ガァアアアア!!』

荒々しい雄叫びを上げ、クロック・ドラゴンの隣にクアンタム・ドラゴンが現れる。

「この瞬間、リンク・アンサインはリンク先にモンスターが現れたことで自壊、召喚されたモンスターはエンドフェイズにゲームから除外される」

リンク・アンサインが自壊し、墓地ではなくゲームから除外されていく。しかし____

「リンクモンスターが場にいる限り、クアンタム・ドラゴンとクロック・ドラゴンは他のモンスターを攻撃対象に出来ず、効果の対象にも出来ない。更に、素材となったトルネード・バスターの第三の効果。このモンスターがあらゆる召喚素材となった時、一枚カードをドローする」

テンペストは淡々と言い、カードをドローする。餓狼はただそれを静かに見ているしかなかった。

「…更に、手札から今引いたサイクロンを発動。伏せカードを破壊させてもらうぜ」

「伏せカードは聖なるバリアーミラーフォース―…」

餓狼は最後の砦となる最強のカードを破壊されてしまう。ここまで圧倒的では、もう詰んでるに等しい。

『容赦ないな…テンペスト様…』

「…バトルだ。俺はクアンタム・ドラゴンでガイアセイバーを攻撃!」

デュエルディスクの声を無視して、クアンタム・ドラゴンに攻撃命令を放つテンペスト。
クアンタム・ドラゴンは空高く舞い、ガイアセイバーに突貫する。
そしてクアンタム・ドラゴンの第二の効果が起動する。

「クアンタムの効果、相手と戦闘するダメージステップ時、モンスターを手札に叩き返す!ドライブバックショット!」

クアンタム・ドラゴンがガイアセイバーを消し飛ばし、エクストラデッキに叩き返す。

「ガイアセイバー!?」

「この効果発動後、二度目の攻撃が可能!ダイレクトアタック、クアンタムエンクリプション!!」

餓狼の上空から白いブレスを放ち、ライフを削っていく。

「くっ…俺のライフが…残り3200…!!」

「クロック・ドラゴンの攻撃でチェックメイトだ!パルスプレッシャー!!」

クロック・ドラゴンも紫のブレスを放ち、餓狼のライフを奪い去っていった。

『決まったぁああああ!!残り1900からの逆転勝利ぃいいい!!優勝は、テンペストだぁあああああ!!!』

『やはり、スキル《テンペスト・ドロー》が命運を分けましたね…。それでもサイバース・クロック・ドラゴンとトランスコード・トーカーだけでも決めきれたとは思いますが…まぁそれでも伏せカードがミラーフォースなら、一手の差と言うものですね…』

周囲にテンペストコールと、実況解説が流れる中、餓狼とテンペストは中央で握手を交わす。

「流石だな…テンペスト。伏せカードを読んで勝負に出たのか?」

「ミラーフォースとは予想してなかったな。トルネード・バスターの素材効果でサイクロンを引いていなければ…サイバース・シンクロンでトランスコードを残せても、お前くらいのデュエリストならすぐに建て直されてこちらの負けだった」

「ミラーフォース以外のカードなら…は、あの布陣じゃ無理だな…俺の魔法(マジック)(シリンダー)やエネミーコントローラーは対象設定カードだから、どの道、ひっくり返すのは難しいさ…攻撃力6500のクロック・ドラゴンがいたんじゃ…な」

餓狼が悔しげに言い放つ。だが、テンペストは首を横に振る。

「クロックとクアンタム2体揃ってあの鉄壁耐性だ…どちらかでも崩せれば、対象設定は出来るからな…どっちかだけだけども」

「どの道効果破壊しか無理だろ…クアンタムは手札バウンス、クロックは火力増強。俺のデッキじゃ、エネコンや筒くらいしか対処法がないな、あとミラフォ」

「餓狼……お前もう少しデッキ構成見直したらどうだ…」

餓狼の肩を軽く叩いて、嘆かわしい顔で言う。

「何おう!好きなカード入れて何が悪い!?」

「いや…悪くは無い…悪くはないんだ…。ただ…デッキを統一したり、主役にしたいカードをメインに組めば、俺くらいにはなる…」

「主役に使いたいカード?」

「……まぁ、俺の場合はコイツだな。デコード・トーカー」

エクストラデッキから取り出し、見せる黒い騎士。テンペストにとって原初とも言えるカード。

「俺はデコード・トーカーと共にここまで来た。お前もあるんじゃないか?お前のエースとも呼べるカードが」

テンペストが言うと、餓狼は少し考え込みそしてメインデッキからある一枚を出す。

「青眼の白龍…こいつかな?まぁ…今回出してやれなかったけど」

「なら、魂の相棒を出せるデッキを組めばいい。相棒は、必ずお前に応えてくれるさ」

餓狼の頭を叩き、背を向けてフィールドから降りていくテンペスト。
その日から、テンペスト____現実名:南雲新城(なぐもあらし)は奇妙な出来事に巻き込まれていく…… 
 

 
後書き
後書きコーナー!

作:あーうん。ごめんやっぱ強すぎ盤面

新:いや…トラップのチートだろ…デメリットキツくしても良かったんじゃないか?

作:あんまりキツすぎてもね…という訳で今回オリジナル使用カードドンッ!

《トルネード・バスター》
星4/風属性/サイバース族/攻撃力1300/防御力500
全ての効果はデュエル中一度のみ使用可能。
1:自分フィールドにリンクモンスターが存在するとき、手札から特殊召喚できる。
2:メインモンスターゾーンにリンクモンスターと自身しか存在しない時、墓地からリンクモンスター以外のサイバース族一体をフィールドに特殊召喚する。
3:場のサイバース族一体を対象に発動。そのモンスターをゲームから除外することで、レベルと属性が同じの名称の異なるモンスター一体をデッキから特殊召喚する。その後、そのモンスターのレベル分元々のレベルをターン終了時まで下げ、攻撃力を特殊召喚したモンスターの元々の数値になる。
4:このモンスターが素材となり墓地に送られた場合、デッキからカードを一枚ドローする。

《リンク・アンサイン》
永続罠
2の効果はデュエル中一度のみ発動可能。
1:リンクモンスターが破壊された時、破壊された攻撃力以下のサイバース族モンスターをデッキから特殊召喚し、そのターンの破壊を無効にする。
2:リンク三モンスターが場に存在するとき発動できる。手札から発動出来、上方向のリンクマーカーを設置する。そのマーカーにエクストラデッキからモンスターが特殊召喚した場合、ゲームから除外され、召喚されたモンスターもエンドフェイズ時にゲームから除外する。

新:……見るだけでも両方のオリカがオレツエーになってるんだが…デュエル中一度のみでも効果強力すぎるだろ…

作:まぁ…サイバース使うならね…しかもこれコーデック&オプティマイズ無し状態だから…あったらマジモンのチートになってるよ…

新:……そういや事前フィールド設定出してないよな?あれ状況どうなってたん?

作:ご覧の通り
テンペスト場
モンスターゾーン無し
手札3枚
ライフ1900

餓狼場
モンスターゾーン 電影の騎士ガイアセイバー×1
手札2枚
ライフ5700

新:思ったより酷かった()

作:描写適当になったの許して()ぽんと浮かんだ展開がこれだったから…

新:……続くのか…これ…ちゃんと…

作:俺の気分による。あと気合次第。あ、そう言えばいまデュエルリンクスでアナザーセライベ開催されてますね。作者も頑張ってるんですが…デューザは愚か曼荼羅や波動ドロップしません()

新:センサー仕事してんなぁ…おい…

作:実際魔妖作ろうとしてセンサー仕事してんなぁ状態になったからね…何らかのパーツ毎回足らない。ゲーム然りリアル然り。
因みに青眼使ってるけど、はやぶさの動画箱様から絶賛配信中の究極キャラデッキ海馬編のデッキをちまちま作ろうと頑張っております…

新:あ、文字数足りないから今回はここまでな 
< 前ページ 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧