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オズのキャプテン船長

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第六幕その十一

「わし等はこの島の住人だよ」
「夫婦で暮らしているのよ」
 女の人は恵梨香達にこうお話しました。
「ずっとね」
「そうしているんだよ」
「そしてオズの国の住人でもあるからね」
「このことも覚えておいてね」
「はい」
 五人はイヌイットのご夫婦に笑顔で応えました、そうして暖かいお茶を飲みながらそのうえでお話をはじめました。
 お茶は今日はレモンティーでドーナツとキャラメルそしてカラフルなケーキトいったセットでした。そのセットも楽しみつつです。
 ご夫婦は恵梨香達にこう言うのでした。
「いや、君達のことは聞いていてね」
「一週間位前にこの島に来ていたと聞いたけれど」
「わし等にその時会わなかったからね」
「残念に思っていたのよ」
「けれどこうして来てくれてね」
「会えて嬉しいわ」
「船長さんのお考えでなんです」 
 恵梨香が答えます、ドーナツを食べながら。
「私達がご夫婦ともお友達になるべきだって言われて」
「それでか」
「もう一度この島に来てくれたのね」
「それで今わし等とお茶を飲んでいる」
「そういうことなのね」
「はい、船長さんがそう考えられて」 
 それでというのでした。
「お会い出来て」
「一緒にお茶を飲んでね」
「お菓子も食べてだね」
「お話もしてお友達にもなる」
「そういうことね」
「いや、考え通りになって」 
 それでと言った船長でした。
「よかったよ」
「いい人がお友達でいてくれて」
 トロットも言ってきます。
「そうしたお友達が沢山いればね」
「それは幸せだね」
「本当にそうよね」
「わし等は果たしていい人か」
「それはわからないわね」 
 ご夫婦は二人でお顔を見合わせて笑ってお話しました。
「果たしてどうか」
「それはな」
「心からそう言う人で悪い人はいないよ」
 モジャボロがお二人に笑って言いました。
「自分はどうって自覚していい人になろうとするからね」
「そういうものかな」
「そうだといいけれど」
「うん、お二人はね」
 本当にというのです。
「僕もいい人だと思うよ」
「人は目を見ればわかるというけれど」
 ビリーナは実際に今お二人の目を見ています。
「二人共とても優しい目をしているわね」
「じゃあわし等は優しい人かな」
「そうだといいけれど」
「若しそうでなかったら」
「そうなりたいわ」
「前のノーム王も今は凄く奇麗な目をしているわ」
 オズの国に何度も悪いことをしようとしたこの人もです。
「楽しく暮らしてね」
「あの人は本当に色々しようとしたわね」
 恵梨香のノーム王のことを知っていて述べます。
「何かと」
「ええ、けれど今ではよ」
「奇麗な心になったのよね」
「それで楽しく暮らしているのよ」
「それで目もなのね」
「随分奇麗な目になったわ」
 そうなったというのです。 
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