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生物要塞

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第一章

                生物要塞
 フリードリヒ=ホフマンこと島崎崇とフランソワ=デュマこと横溝浩成は今は島崎の神託で北極上空の浮島群の中にある浮島の一つにあるメンフィスに来ていた。
 その街に入ってだ、島崎は横溝に話した。
「街が騒がしいが」
「はい、どうもですね」 
 横溝はその島崎に応えて話した。
「この街に恐ろしいものが迫ってきている」
「そうした感じやな」
「災害か。若しくは」
「同じ様なもんか」
「左様ですね」
「それが何か」
 島崎は鋭い顔になって応えて述べた。
「そこからな」
「調べていきましょう」
「そうしよな」
 今街が騒がしい、何かが迫ってきていることを感じてだった。そうしてだった。
 二人は街の人達にこの街に何が迫ってきているのかを聞いた、すると街の人々は怯え切った顔で二人に話した。
「この街に古の兵器が来ているんだ」
「かつて狂った科学者が開発し建造したという」
「それがこの街に迫ってきているんだ」
「この島にずっと放置されていて地下深くに埋まっていたそうだが」
「それが急に出て来て」
「どうしてかわからないが」
 それでも出て来てというのだ。
「それでこの街に向かってきているんだ」
「急に」
「それで皆怖がってるんだよ」
「この街から逃げようっても話してるよ」
「今市長さんもどうしようかって話してるよ」
「実際にな」
「そうか、わかった」
 ここまで聞いてだ、島崎は話した。
「ほな今度は市長さんのとこに行こうか」
「そうすべきですね」
 横溝は島崎の考えに頷いた、そうしてだった。
 街の者達からこの街が今騒がしい原因を聞いた後は市長に話を聞くことにした、それで素性を明らかにしたうえで市長でありクラウディオ=デュカキスと市庁舎の市長室で会った。四十代後半の甲殻人の男だった。
 市長は二人にこう話した。
「遥か昔の狂った科学者が開発した生物を改造した移動要塞がです」
「この浮島に眠っていたそうやな」
「はい、科学者はその移動要塞を動かしてこの世の全てを破壊しようとしたのですが」
「そこでか」
「稼働させる直前に征伐隊に殺され」
「要塞は動かんでか」
「そのまま埋められ封じられたのですが」
 それがというのだ。
「それが何故かです」
「急に稼働してか」
「埋められていた場所から出て来て」
 そしてというのだ。
「この街に向かってきているのです」
「それが今のこの街の騒ぎの元やな」
「私は市長、市民の方々の安全を預かる者として」
 市長は島崎に真剣な顔で話した、今は市庁舎の会議室で横溝を入れて三人で話している。三人が座っている円卓は今はがらんとしている。
「市民の方々に避難勧告を出して」
「今のうちにか」
「逃れようと考えています」
「そうなんか、ほなな」
「ここはです」
 島崎だけでなく横溝も言ってきた。
「わたくし達が行きます」
「その移動要塞ぶっ潰してくるわ」
 こう市長に申し出たのだった。
「そうしたらええやろ」
「それでどうでしょうか」
「宜しいのですか?移動要塞は生物でかなり強大で」
 それでとだ、彼等はさらに話した。 
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