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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百八十一話 Gaccyamanその一

               第三百八十一話  Gaccyaman
 乾巧は丁度店の配達が終わったところだった、それで店にいつも通りの不愛想な顔で店の中に入った。
 そしてだった、啓太郎に言った。
「配達終わったからな」
「たっ君お疲れさん」
「俺が出てる間何もなかったか?」
「特にね」
 これといってとだ、啓太郎は乾にカウンターから答えた。
「なかったよ」
「そうか」
「平和だよ、今日は」
「今日はか」
「スサノオが出した怪人もね」
「出なかったんだな」
「あくまで今のところだけれど」
 それでもというのだ。
「出てないよ」
「なら本当にか」
「平和だったよ、今日は」
「ならいいけれどな、本当にな」
「草加君や三原君からも連絡はなかったし」
「木場達からもか」
「うん、何もね」
 仲間達からというのだ。
「一人もね」
「そうなんだな」
「うん、だから今日はね」
「このままか」
「平和に終わるかな」
「そうだといいけれどな」
 また言う乾だった、配達の時に受け取った代金は啓太郎に渡して店の中でアイロンがけをしようとした。
 だがここでだ、啓太郎が挨拶をした。
「いらっしゃいませ」
「ちょっといいですか?」
 明るい少女の声だった。
「ここに仮面ライダーの人はいますか?」
「何っ?」 
 乾は少女の言葉にすぐに振り向いた、するとだった。
 そこに黒く長くしかも豊かな髪の毛と大きな目に胸を持つ少女がいた、あどけない顔立ちで小柄で黒いスカートと白いブラウスという恰好だ。
 その少女を見てだ、乾は彼女に問うた。
「あんた客じゃないな」
「はい」
 そうだとだ、少女は乾の質問に答えた。
「僕は一ノ瀬はじめっす」
「そして他の世界から来たな」
「あれっ、わかるっすか」
「仮面ライダーと言った時点でな」
 そこでというのだ。
「わかったんだよ」
「そうっすか」
「他の世界でスサノオが暴れているな」
「はい、その通りっす」
「それで俺達を連れて来いと言われたな」
「そのこともその通りっす」
 少女はまた答えた。
「いや、話が早いっすね」
「そうだな、だがな」
「お話はっすね」
「仮面ライダーとしたいんだな」
「そうっす、それで貴方が仮面ライダーっすね」
「その通りだ、俺は乾巧仮面ライダーファイズになる」
 乾も名乗った。
「前は他のライダーにもなっていたがな」
「今はなのです」
「ファイズだ」
「そのライダー専門なのですね」
「ああ、そしてな」
 乾ははじめにさらに話した。
「ライダーは俺だけじゃないからな」
「あっ、スサノオもライダー達って言っていたっす」 
 はじめも乾の言葉を聞いてこう返した。 
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