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おぢばにおかえり

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第五十四話 最後の学期になってその十八

「裏表あるの嫌いだから」
「そうでしょ、だからね」
「私は性格いいの」
「あることについては鈍感だけれど」
「あることが気になるけれど」
「まあまあ。とにかく可愛くてね」
 それでというのです。
「性格もいいから」
「いいっていうの」
「そうよ。だから絶対にいい人と一緒になれるから」
「そうだといいけれど」
「あと年下でもいいでしょ」
 不意にこんなことも聞いてきました。
「そこはどうなのよ」
「年下の子がお婿さんに来てくれても?」
「そう、いいわよね」
「私としては年上の人を思ってるけれど」
 私の考えではです。
「あくまで私の好みだけれど」
「けれど人間性よね」
「いい人ならね」
 それならです。
「年下の子でもいいわよ」
「よし、合格ね」
「合格?」
「そう、合格よ」
 私に笑って言ってきました。
「ちっちがそれでいいっていうのなら後はご両親ね」
「お父さんとお母さんって」
「そうよ。とにかくね」
「とにかくなの」
「ちっちは高校を卒業して大学に入って」 
 そうしてというのです。
「大学を卒業するまで運命が決まることが沢山ありそうね」
「沢山って」
「そんな風になるかもね」
「人生って何時どうなるかわからないものなんじゃ」
 節目節目で変わるものだと思います、おみちではふしから芽が出ると言われることもあったりします。 
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