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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百七十九話 神の祝福その十五

「そしてチョコミントも」
「チョコミントはいいとしまして」
「何っ、チョコミントは美味しいぞ」
「姫和さんはこだわり過ぎです」
 珠雫はこう姫和に返した。
「その味に」
「美味しいだろう」
「私も嫌いではないですが」
「マイナーだというのか」
「はい」
 そうだというのだ。
「スイーツの味では」
「いや、あれはメジャーな味だ」
「違うと思います」
「というかこの娘はこだわり過ぎであろう」
 紅葉も言ってきた。
「チョコミントに」
「だから美味しいからだ」
「そうであろうかのう」
「それは貴女も食べればわかる」
「鏡花、どうじゃ」
 紅葉は自分が今抱き締めている愛弟子に問うた。
「アイスクリームで」
「バニラ」
 これが鏡花の返事だった。
「そちらでいい」
「わかった、ではチョコミントはじゃな」
「別にいい」
「そういうことじゃ、残念じゃがわっちもよいわ」
「待て、それが返事か」
「そうなのじゃ」
 紅葉はムキになっている鏡花に冷静に返した。
「わっちもバニラじゃ」
「くっ、バニラは何故こうまで巨大な勢力なのだ」
「バニラ最強」
 紗耶香もこう言った。
「アイスクリームやソフトクリームでは」
「チョコミントではないのか」
「バニラ」
「私もそう思います、まあそれはともかくとしまして」
 ここでまた言う珠雫だった。
「食べることは食べて」
「そしてですね」
「はい、スサノオにも勝ちましょう」
「わかりました」
 友奈はチョコミントはともかくとして珠雫の今の言葉には素直に頷いた、そうして決戦に向かうのだった。


第三百七十九話   完


                  2019・6・8 
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