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ゼロの使い魔×ポケットモンスター ネタ

作者:蜜柑ブタ
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『ルイズが召喚したのが、イワークだったら?』

 
前書き
今回は、イワーク(→ハガネール)。



今回は戦闘無し。


個人的には、アニポケのタケシのイワークが可愛いと思ってる。 

 


 最初は、複数の岩が固まった岩山だと思った。

 だが、違った。

 他の生徒達から嘲笑を受けながら、渋々ルイズがコントラクトサーヴァントの儀式を行おうとしたとき、ガラガラと、音を当ててそれが動いたのだ。

 それは、岩のヘビだった。

 1本の角があり、両目があり、口がある。くねった身体の節々がひとつずつが岩だ。尻尾にさしかかるにつれ小さくなる。

 ルイズがぼう然としていると、その岩のヘビが、ゴオオオ!っと低い鳴き声を上げ、全身が岩で出来ている尻尾をルイズに振り下ろそうとした。

 コルベールが咄嗟に魔法でルイズを跳ばし、回避させた。ルイズがいた位置に、大きな尻尾が振り下ろされ土煙が上がる。

 岩のヘビがギロリッとコルベールを睨むと、口をパカッと開けて、岩を猛スピードで吐き出した。

 コルベールは、横へ転がり吐かれた岩を避ける。

 直後、岩のヘビに無数の氷の矢が当たり、岩のヘビが苦しげに鳴き声を上げた。

 タバサが杖を手にしており、今だと言った。

 ズドンッと倒れ込んだ岩のヘビに向かい、ルイズは急いでコントラクトサーヴァントの儀式を行い、その口にキスをした。

 ルーンが刻まれる痛みに、岩のヘビが悶え苦しみ、その巨体が大きく動いたことでルイズは跳ね飛ばされ、そのまま意識を失った。

 次の目を覚ましたら、ルイズは保健室にいた。

 身体の節々が痛いが、そういえばあの岩のヘビはどうなったのかが気になった。

 そこへコルベールがやってきて、身体はだいじょうぶかと聞かれ、身体はまだ痛いがだいじょうぶだと答えた。

 岩のヘビはどうなったのかと聞こうとしたとき、地響きが聞こえた。

 今のは?っと聞くと、あの岩のヘビが動いている震動だと答えられた。

 ルイズは、痛む身体を押して外へ出ると、広場を占拠するように岩のヘビがいた。

 岩のヘビは、ルイズを見つけると、ガラガラと音を立てながら顔を近づけてきた。ルイズは、咄嗟に身構えると、岩のヘビは、ルイズの細い身体に鼻の先を擦り付けてきた。

 すると、い、イワーク!っと驚いている声が聞こえた。

 見ると、洗濯物籠を落としているひとりのメイドがいた。

 捕まえて話を聞くと、シエスタというメイドは、この岩のヘビについて知っているらしかった。

 岩のヘビの名は、イワーク。

 タルブの近隣にある岩山を住処にしている、珍しい生き物なのだとか。

 かつて曾祖父が飼育していたこともあり、シエスタは、少しだがその生態を知っていると答えた。

 地面を高速で掘り進み、硬い物を食べて身体を丈夫にする生態があり、年を取ると身体に丸みが出てくるのだとか。

 ルイズのイワークは、ゴツゴツしており、たぶん年齢的にはまだ若いと見られた。

 100年地面の下で生きていると、ハガネールという個体になり、身体の成分がダイヤモンドと相当のものになるのだとか。

 き…気が長い!っとルイズは思った。100年だなんて…っと。

 あ、そういえばっと、シエスタは言う。

 ある条件を満たすと、100年せずともハガネールになるのだとか。

 だが、その条件は分からないと言われた。

 もしかしたら故郷のタルブある、曾祖父の遺品にそのヒントがあるかもしれないと言われたので、いてもたってもいられないルイズは、休みの届けを出し、イワークを連れてシエスタの故郷へ向かうことにしたのだった。

 シエスタの案内でシエスタの家を訪ね、倉庫に収められた彼女の曾祖父の遺品を見せてもらった。

 古い日記があり、開いて見たものの、見たこともない文字で書かれており、シエスタの家族によると彼女らの曾祖父に当たる人物は、元々は余所から来た不思議な人物だったのだとか。

 丸いマジックアイテムから巨大なイワークを出し入れし、自在に操り心通わせていたのだとか。

 はて?っと気がつけば、イワークがタルブ近隣に住み始めたのは、シエスタの曾祖父が住み始めてからだと理解できた。

 他にヒントになる物は無いかと漁ったところ、メタルコートと書かれた変な金属物を見つけた。

 そういえば…っと、シエスタの祖母が思い出したように言う。

 イワークの進化形であるハガネールを、シエスタの曾祖父がかつてイワークと共に飼育しており、曾祖父亡き後、他のイワークと共に近隣に住み着いたと。

 イワークの寿命を考えると、もしかしたまだ生きている可能性があり、もしかした、ボスとして君臨しているのではと。

 結局、ハガネールになるためのヒントは、得られなかったと思うルイズだったが、シエスタの厚意でメタルコートをもらい自分のイワークのもとへ戻った時だった。

 ルイズが手にしているメタルコートを見たイワークは、パクッとメタルコートを咥え、奪った。

 そしてそのまま地面に潜り、姿を消してしまった。

 ルイズが制止する暇も無くいなくなってしまい、ルイズは焦った。

 そして少しして、イワークの巣になっている岩山の方で、ピカッと何かが光ったような気がした。

 やがて、ゴゴゴゴ!と地響きがして、イワークを超える白銀の巨体が現れた。

 イワークと違い頭が平たくデカい。

 ハガネールだ!っとシエスタの祖母が驚いた。

 これが?っとルイズが見上げていると、ハガネールは、金属で出来ていて動かないはずの口の端をあげて笑った。

 そして鼻先をルイズに擦り付ける。

 ルイズは、その仕草で理解した。

 このハガネールは、自分のイワークだと。

 どうやら、メタルコートこそが、イワークをすぐにハガネールへと進化させる鍵だったことが分かった。

 ルイズは、よしよしっとハガネールの鼻先を撫でると、元イワークのハガネールは、嬉しそうに低い声を漏らした。




 
 

 
後書き
このイワーク(ハガネール)は、最初こそ知らないところに呼び出されてビックリして襲ってきたけど、中身は穏やかな性格。
そのため懐くと鼻をすり寄せてくる。

大きくて、気が優しいってどこかで聞いたことがあるけど、そんなイメージ。

アルビオンでの戦闘も考えたけど、イワークやハガネールの重さを考えたら、どうやって運ぶ?って話で……。 
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